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2011年10月22日 (土)

メッツマッハー/新日本フィル(2011/10/22)

2011年10月22日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:インゴ・メッツマッハー
新日本フィルハーモニー交響楽団

(第485回定期演奏会)

J.S.バッハ(シェーンベルク編):
     前奏曲とフーガ変ホ長調「聖アン」BWV 552
シェーンベルク:管弦楽のための変奏曲op.31
ブラームス:交響曲第1番

先週のショスタコーヴィチが想像できるようなブラームスだったかもしれません。
(両方聴かれた方、違っていたら失礼!)
メッツマッハーさんの指揮、今回は私は残念ながらこの一公演だけでしたが、なんともエキサイティングな体験をさせてくれる指揮者です。
昨年のマーラーもそうでした。

シェーンベルク編曲のバッハの前奏曲とフーガ、シェーンベルクの管弦楽のための変奏曲と並べた前半は、曲の統一感も感じられました。
…ということは、前奏曲とフーガは、シェーンベルク編曲の側面を強く押し出した演奏うといって良いのでしょう。
シャープな音作りが新日本フィルの音色にマッチして耳に心地良い。
2曲とも、指揮者が手を下ろしてから拍手が始まり、最後の静寂が保たれました。
拍手が始まってからは2曲とも「ブラボー」が飛び、なかなか良い雰囲気です。

休憩後のブラームスの交響曲第1番は、ヒヤリ…いや、冷んやりとした感触のブラームス。
鋭利な刃物で頬をぴたぴたと叩かれているかのよう。
まるでIH調理器のように、燃えていないのに瞬時に沸騰する。
最後の方は喧嘩を売っているかのような第1楽章。
でも…。
そのように激しい第1楽章の後は、まるで旋律を丸裸にして白日のもとにさらしたような美しさの極みの第2、第3楽章。
叙情的な演奏ではなく、極端に言えばメカニカルにすら感じる鳴らし方なのに美しい。
人工美と言ったら言い過ぎかもしれませんが、とにかく美しい。
第4楽章もその方向で来て、最後は電磁調理器のスイッチオン。
最後の最後のヒヤリが無ければもっと沸騰したかもしれません。
メッツマッハーさんの指揮は、拍子を刻むと言うよりは、表情付けの方を押し出していたように見えました。

終演後の会場は、そのヒヤリの部分に「何が起こったんだ?」という気持ちもあったのか、少し戸惑ったような拍手ではありました。
さすがに「ブラボー」は叫びにくい感はあります。
でも、最後のヒヤリ含めて?大いに楽しませていただきました。

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