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2011年10月 9日 (日)

渡邊一正/読響(2011/10/9)

2011年10月9日(日)18:00
東京オペラシティコンサートホール

指揮:渡邊一正
読売日本交響楽団

(第6回オペラシティ名曲シリーズ)
ヴァイオリン:バーナバス・ケレマン

ラフマニノフ(ストコフスキー編曲):
        前奏曲嬰ハ短調作品3-2「鐘」
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
J.S.バッハ:サラバンドニ短調
(アンコール)
パガニーニ:24のカプリス第1番(アンコール)
ラフマニノフ:交響曲第2番

新国立劇場「サロメ」終演後、ちょっとだけ隣りへ移動して、オペラシティへ。

ハシゴと言っても、同じ敷地内ですし、「サロメ」はオペラの中では短い作品ですので、ワーグナーの「神々の黄昏」を観たときのような疲労感はありませんでした。

当初、指揮する予定だったオラリー・エルツさんが降板。
私としては初の『初台ダブルヘッダー』が、ダブルで指揮者交代というオマケ付きになりました。
新国立劇場「サロメ」のプログラム冊子の方は、「指揮:ラルフ・ヴァイケルト」と印刷されていましたが、読響のプログラム冊子には「指揮:オラリー・エルツ」と印刷されていたので、指揮者交代は、それなりに「急」だったものと想像しました。

渡邊一正さんの代役、急場にしては、まずまずだったのではないでしょうか。
手放しでほめる気にはなりませんが、テンションの高いラフマニノフの演奏であったことは事実。
ただ、終始テンションが高いのは、一本調子とも言えるので難しいところ。
でも、少なくとも「金返せ~」という演奏会ではありませんでした。

まず、協奏曲のソリストのバーナバス・ケレマンさん、たぶん初めて聴きましたが、素晴らしいのなんの。
弱音から表情付けから、多種多彩な音のパレットを駆使するケレマンさんには脱帽。
ヴァイオリン一本でハイビジョンの画像を描くソリストに対して、残念ながらオケの方は、ブラウン管の白黒テレビ。
ヴァイオリン一本の色彩感に、フルオーケストラが負けてどうする!?と思いましたが、読響だってテミルカーノフが振った芸劇マチネの同じ曲のときは全然違う音がしたわけですし、まあ、仕方ないかな。

会場の大喝采に応えてのソリスト・アンコールはバッハとパガニーニ。
アンコール2曲目を弾こうと、ヴァイオリンを構えたときに、会場から「サンキュー」という声がかかり、和やかな雰囲気。
たいそうな盛り上がりでした。

休憩後のラフマニノフの交響曲第2番は、音の潤いや深みはあまり感じられないし、豪快と言えば豪快だが、粗野と言えなくもない。
それでも、読響の各奏者、身体を揺らしての熱演に、後半2楽章は結構引き込まれたことは確か。
爆演が好きな方には良いかもしれません。
「あなたの好みのタイプの演奏でしたか?」と問われれば「いいえ」と答えざるを得ませんが、やる気のない演奏では断じてなく、主催公演のレベルは十分に保ったと言っても良いのではないでしょうか。
会場では、ブラボーも多数飛んでいましたし、拍手も熱烈でした。

20111009_3

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