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2011年11月 4日 (金)

クヮトロ・ピアチェーリ(2011/11/4)

2011年11月4日(金)19:00
王子ホール

クヮトロ・ピアチェーリ
大谷康子(第1ヴァイオリン)
齋藤真知亜(第2ヴァイオリン)
百武由紀(ヴィオラ)
苅田雅治(チェロ)
(第11回定期演奏会
ショスタコーヴィチ・プロジェクト11)

レイ・リァン(1972-):セラシ・フラグメント(2005)
西村朗(1953-):弦楽四重奏曲第2番「光の波」(1992)
ショスタコーヴィチ(1906-75):弦楽四重奏曲第12番(1968)

個人的プロジェクト「行ったことのないホールを減らそう計画」で、この日はなんと王子ホールの初体験。
さすがに主催公演のチケット入手は“一見さん”の私には敷居が高いので、クヮトロ・ピアチェーリ第11回定期演奏会のチケットを入手。
それにしても、気合いの入った選曲です。

前半の2曲の現代音楽は、ともに“理解”して聴けたなどと大それたことはとても言えませんが、十分に“感じる”ことができました。
スゴイ!
これが、現代の弦楽四重奏曲なんだ!
弦楽四重奏という“枠組み”の中でこれだけのことが出来る。
体感的には、その“枠組み”を突破して音がはじける快感。

私はふだんオーケストラばかり聴いているので、弦楽四重奏の現代音楽は、編成がスリムな分、オーケストラで聴く曲よりも、先進性、斬新さ、多様性を感じられ、まだまだ弦楽四重奏という“枠組み”に未来はあると感じました。
大変失礼ながら、西村朗さんの曲を「魅力的!」と感じて堪能したのは2回目です。
(前回は、2011年1月のシュトックハンマー/都響A定期
そういう意味では、素晴らしい演奏だったということでしょう。
古典でも、演奏がつまらなければ、曲の魅力も半減します。
確かに作曲家が一番偉い?のかもしれませんが、演奏の質によって、かなりの印象の違いがあります。
これは、現代音楽でも言えるような気がします。

ちなみに、西村朗さんは予想通り会場に来ていらっしゃいました。
そして、予想に反して、2曲目の演奏前に舞台に呼ばれて、マイクを持ってのトーク。
面白いお話しでした。

さて、後半のショスタコーヴィチは、年代的には交響曲13番と14番の間の曲とのこと。
前半のバリバリの現代音楽の後に聴くとすっかり古典…のはずですが、鋭い切れ味の熱演に目から鱗。
齋藤真知亜さんの弓、「あんなに切れて大丈夫?」と思うくらい切れていました。

19:00開演で20:30過ぎには終演という、時間的には短いプログラムながら、難曲の現代の弦楽四重奏曲に、これがまた、さほど長くはないけど凝縮されたショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲。
物足りなさ皆無の、素晴らしい白熱した演奏会でした。

クヮトロ・ピアチェーリ、もしかしたら細部の音の詰めは外来の超一流の弦楽四重奏団には一歩譲るのかもしれません。
(私は最近は生でほとんど聴いていないので実体験無しの推測です。)
でも、国内の弦楽四重奏団でも十分技術的に高いレベルにあり、興奮されてくれる演奏が聴けたということで見直した次第です。

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