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2011年12月10日 (土)

山田和樹/日本フィル(2011/12/10)

2011年12月10日(土)14:00
サントリーホール

指揮:山田和樹
日本フィルハーモニー交響楽団

(第636回定期演奏会)
ソプラノ:林正子

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
モーツァルト:交響曲第31番「パリ」
ベルク:オペラ「ルル」組曲
ラヴェル:ラ・ヴァルス

私のこれまでの2回の山田和樹さん体験は、いずれも横浜シンフォニエッタ(LFJフィリアホール)だったので、(あれはあれで素晴らしかったのですが)今回が初めてのフルサイズのオーケストラ体験でした。
やはりただ者ではありませんね。
横浜シンフォニエッタのサイズでは体験出来なかった、極上の音に包みこまれるような体感でした。

前半も良かったですが、休憩後の「ルル」組曲が秀逸。
「ルル」組曲って、こんなに美しい…妖しい…官能的で…退廃的で…。
もう、言葉で形容できない、なんとも言えない妖艶な雰囲気がホールの空間を包みました。
林正子さんの狂気(凶器)のような迫力のある声も圧倒される思い。
今日は林さんの誕生日とのことで、山田さんから林さんへ花束贈呈がありました。

ラヴェルのラ・ヴァルスは、香り立つ極上の音。
その絶妙なハーモニーを保持したまま、細部で、ヒョイ、ヒョイ、クゥィ…と表情を付ける。
色彩感はゴテゴテの油絵ではなく、水彩画の感覚。
良くぞあの(先月のラザレフで凶暴な?豪演をした)日フィルからこんな音を引き出した!
その気にさせた!
お見事!

前半も、もちろん良かったです。
…良かったですが、後半が素晴らし過ぎました。
でも、ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲だって、最後のラヴェルに通じるような芳しい香り。
モーツァルトのパリ交響曲も(ビリオドスタイルではありませんが)弾力性のある音は実に爽快。

本日は所用があり、当初は前半だけ聴いて帰ろうと思っていました。
しかしプログラム冊子に書かれている演奏時間と休憩時間を“単純に”加算すると15:30終了都の計算結果。
配置転換やチューニングで多少進行が遅れるにしても、16:00まではかからないと予想し、後半も鑑賞。
実際は15:45頃終演。
拍手は途中で失礼し、ホール前から新橋駅までタクシーを使いましたが、最後の曲まで居て正解でした。

山田和樹さん、このまま大成していけば、とてつもない存在になることでしょう。
残念ながら私は、山田和樹さんが“老巨匠”となるまで生きてはいないと思いますが、日本のクラシック音楽界の明るい未来を信じることが出来るだけでも、嬉しさはこの上ありません。

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