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2011年12月29日 (木)

秋山和慶/東響(2011/12/29)

2011年12月29日(木)14:00
サントリーホール

指揮&チェンバロ:秋山和慶
東京交響楽団

(特別演奏会 第九と四季 2011)
ヴァイオリン:鈴木愛理
ソプラノ:光岡暁恵
メゾ・ソプラノ:清水華澄
テノール:スコット・マカリスター
バス:アッティラ・ユン
合唱:東響コーラス
合唱指揮:堀俊輔

ヴィヴァルディ:「四季」より「春」、「冬」
ベートーヴェン:交響曲第9番 「合唱付」
蛍の光
(アンコール)

12月に入ってから6回目の「第九」。
ブリュッヘン/新日本フィルから数えて今年8回目の「第九」。
今までこんなにたくさん「第九」を聴いたことはないと思います。
今年は特別…だと思います…。
…と言いつつ、来年はカンブルランさんが読響を振る、ボッセさんが都響を振る…。
どうなりますことやら。

今年最後の演奏会。
私の聴き納めは、これまで何回も聴いてきた秋山和慶さんの「第九と四季」。
この「第九と四季」は、いったい何年続いているのでしょう?
私が初めて聴いたのは1985年です。
積み重ねた年月と経験は半端なものではありません。
私も結構な回数聴いてきましたが、何回聴いても感動します。
アンコールの「蛍の光」の、いかにも日本式の演出を知っていても、何回体験しても、毎回感動します。

前半のヴィヴァルディ「四季」から「春」「冬」も恒例。
曲目はずっと変わりませんが、ソリストは(たぶん)毎年変わっています。
独奏の出来は、時折「有名曲だからなめて、あまり練習しなかったのでは?」という年も無いことはありませんが、今年の鈴木愛理さんは大丈夫、堂々としていました!

秋山さんの指揮する「第九」、先日の読響定期のとき「東響ならもう少しマイルドな音になるのでは?」と思ったのですが、この日聴いてみると、一時期の丸くなった印象が後退し、若い頃のシャープな秋山さんの音が少し戻ってきた印象。
スケールが大きいのに大味にならず、細部もくっきりとした分解能の高い「第九」。

さすがに年月を重ねてきただけあって、ちょっとした間を取る瞬間も、オケは一糸乱れず棒に追従する。
東響コーラスはおそらく120人をこえていたと思いますが、ハーモニーは濁らず、これまた一糸乱れずの歌唱。
東響コーラスが素晴らしいのはいつものことですが、「いつものこと」と思いつつ、そのハーモニーにはいつも陶酔させられます。

引き締まったサウンドで圧倒的な高揚感を導き、「第九」が終わった後は、例年通り、アンコールに「蛍の光」。
徐々に照明が落とされていく中、ペンライトの光が幻想的に輝くのも例年通り。
しかし今年は、なんとなんと、アルトの清水華澄さんがP席の方を向いて歌ってくれました!!!
ただでさえジーンと来る演出なのに、もう、感涙もの!!!

以前にも書いたかもしれませんが、1985年に初めて秋山和慶さん指揮、東響の「第九と四季」でアンコールの「蛍の光」を聴いたときは、不遜にも「第九の後にアンコールをやるなんて!しかもそれが蛍の光とは!」と憮然としました。
あのときは私も若気の至りでした。
近年は素直に「日本式・年末の風物詩」として素直に楽しんでいます。
しかし今年は先述のように、まさかのサプライズが!!!
毎年のように聴いていて、いつものように素晴らしく、いつものように感動し、いつものようにジーンと来て終わると思った瞬間の、清水華澄さんのP席の方を向いての歌唱。
私は、ほんの数十秒で清水さんの大ファンになりました。

今年はいろいろありましたが、終わり良ければすべて良し。

「第九と四季」のような演奏会は、コアなファンは敬遠するかもしれませんが、絶対にお勧めです!
定期演奏会で見かける方も結構多くいらしていて、東響ファンには「これを聴かないと年を越せない」演奏会です。

それにしても…。
前日の演奏会と比べてはいけないのでしょうが、この日の東響の木管の皆さん(首席奏者だけでなく!)の音色の素晴らしいこと!
いや、定期演奏会で聴いて知っているのですが…。
そして、秋山和慶さんが 東響と積み重ねてきた歳月は、半端なものではありません。
いや、もちろん、前から知ってはいましたけど…。

20111229

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