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2011年12月 3日 (土)

新国立劇場「ルサルカ」(2011/12/3)

2011年12月3日(土)14:00
新国立劇場

ドヴォルザーク:ルサルカ
(ノルウェー国立オペラ・バレエからの
プロダクション・レンタル上演)

昼食を食べた後の14:00開演。
心配した通り、第1幕が1/3くらい進んだところあたりから眠くなってしまいました。
私にしては高価な部類の席だったのに…。
しかし、うつらうつらしながら聴いていても、王子のハリのある声の威力はわかる…つもり…たぶん…。
個人的体調により、第1幕は失態でしたが、第2幕、第3幕は、この興味深いプロダクションを存分に楽みました。

序曲から幕が上がり、寝室の設定から始まるシーン。
のっけから結末のネタバレとの意見もあるようですが、プログラム冊子に演出の意図が書かれているくらいですから、演出家は別に、最後にアッと驚かせようと思っていないのでしょう。

プロダクション・レンタル上演とのことですが、この新国立劇場の舞台機構や奥行きを十分に生かした舞台と言って良いのでしょう。
第2幕の婚礼の宴席の場面の、狂気のような不気味な人物の動き。
瞬時に豹変する照明。
ルサルカの孤独感、恐怖心、絶望感を見事に視覚化していたのではないでしょうか。

外来歌手陣が素晴らしい。
王子の輝かしいハリのある声の力。
公女の憎たらしいほど高慢な威力のある声。
そして悲嘆にくれるルサルカの声。
父親的存在の水の精は、後方の高い場所での歌唱が何回もあり、視覚的に面白い効果を産んでいましたが、音響的にはあの場所は苦しかったかもしれません。

第3幕は水の底の設定のせいか、第2幕のようなめまぐるしい動きはなく、静的な舞台。
唯一、魔法使いが煙とともに消えるシーンが特殊と言えば特殊。
(立っている場所の、ほんの一部分だけが、下降していきました。)
最後はセット全体が(トーキョー・リングのように)後方に遠ざかり、寝室が出現し、終演。
わかっていても、十分に面白かったです。

指揮のキズリンクさんは、東京フィルからやや東欧的な響きを見事に引き出していた印象。
オケは冒頭で金管が不安定な音でちょっと心配しましたが、後に行くほどノっていって良くなったように思います。

奇抜な読み替える演出ではなく、それでいて新しさを盛り込んだ、視覚的に気持ちの良い演出。
音楽を邪魔せず、音楽の効果を高める、良質のプロダクションだったと思いました。

スタッフ
【指揮】ヤロスラフ・キズリンク
【演出】ポール・カラン
【美術・衣裳】ケヴィン・ナイト
【照明】ディヴィット・ジャック

キャスト
【ルサルカ】オルガ・グリャコヴァ
【イェジババ(魔法使い)】ビルギット・レンメルト
【王子】ペーター・ベルガー
【ヴォドニク(水の精)】ミッシャ・シェロミアンスキー
【外国の公女】ブリギッテ・ピンター
【森番】井ノ上了吏
【皿洗い(料理人の少年)】加納悦子
【第一の森の精】安藤赴美子
【第二の森の精】池田香織
【第三の森の精】清水華澄
【狩人の声】照屋睦

【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

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