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2012年2月14日 (火)

ヴァンスカ/読響(2012/2/14)

2012年2月14日(火)19:00
東京オペラシティコンサートホール

指揮:オスモ・ヴァンスカ
読売日本交響楽団

(第10回オペラシティ名曲シリーズ)
クラリネット:マルティン・フロスト

グリーグ:付随音楽「ペール・ギュント」抜粋
アホ:クラリネット協奏曲(日本初演)
伝承曲(ヨーラン・フロスト編):クレズマー舞曲
(アンコール)
シベリウス:交響曲第2番

仮にもう、死ぬまでシベリウスの2番がを聴けなかったとしても、人生に後悔はありません!
(…などと言いつつ、白々しく、翌日のチケットも持っていたりするのですが…。)

待望久しいヴァンスカ様が、読響に帰ってきました。
もちろん十分過ぎるほど期待して聴きに行ったのですが、その期待を遥かに上回る壮絶!な演奏!!

前半も「素晴らしい!さすがヴァンスカ様!」と思って聴いていたのですが、後半の圧倒的なシベリウスを聴いてしまうと「まだ余力はたくさん残っていましたね…」と言わざるを得ないのかな。
いや、比較対象としてふさわしくないほど、後半のシベリウスが凄すぎたのでしょう。

全く濁らない最強奏のスケール感。
そのテンションの高さは微弱音の消えそうな美しさの中にも宿っています。
月並みな表現ですが、ダイナミックレンジがめちゃくちゃ広い!
これを爆演と呼べないなら何と言えば良いのでしょう?
それくらい、煽りに煽った指揮でありながら、乱雑なところの無い驚異のハーモニー。
オケのメンバー全員、ヴァンスカ様のマインドコントロールの術中にはまり、考えることを許されず、ただただ、うわの空で演奏していたかのような…。

私のヴァンスカ様の鑑賞歴は比較的最近からで、読響とのベートーヴェン・ツィクルスの1番、2番の日から。
したがって、大評判だったラハティ響との来日演奏会とかは体験できていません。
それでも、この2012年に、現在のヴァンスカ様のシベリウスを聴けたことだけで、ああ、生きていて良かった、と心から喜びたい幸福感でいっぱいです。

ヴァンスカ様のシベリウスは、ラハティ響とのCDは聴いたことがありますが(ミネソタ管弦楽団との再録音の方は未聴)この日の読響との演奏は、意外とスタイリッシュでモダンな印象。
根底には北欧の血が流れていることは感じられますが、そんな分析的な聴き方をすることが無意味なくらい、有無を言わさぬ超一流の壮大な音響空間でした。

冒頭の「ペール・ギュント」は、後半のシベリウス以上にスタイリッシな印象を受けました。
オケのアンサンブルとテンションは、結果的に後半には及びません。
もちろんそれは後でわかったことですけど…。
ゆったりとした曲では指揮棒を持たず、細かく振らず、表情付けだけするような指揮。そこから産まれる絶妙のニュアンス。
迫力に満ちた曲では指揮棒を持ってがむしゃらに振る場面も。
ヴァンスカ様の指揮で「ペール・ギュント」抜粋が聴ける喜びは十分にありましたが、最初の方は多少緊張もあったのかもしれませんが、微妙な箇所も(←ごく僅かです)。
徐々にエンジンがかかり…。
「2日目はもっとよくなるんだろうな~」と思わないでもありませんが、十分に満足して聴いていました。
後半を聴くまでは。(←しつこくてすみません。)

終演後は後半のシベリウスの凄演で印象が霞んでしまいましたが、前半のフロストさん独奏のアホのクラリネット協奏曲も、素人耳にも超絶技巧の連続がわかるスリリングな曲で、めくるめく音の変化に引き込まれました。
強い音の続く場面と、ゆったりとした静かな場面が交錯する曲。
アンコールにはヴァンスカ様も指揮題に戻り、弦楽合奏も加わって、さらに凄いことに…。

オーケストラは全曲対向配置。
私は3階バルコニー席だったので半分しか見えませんでしたが、ヴァンスカ様の指揮は身を乗り出さなくても見えて嬉しかったです。
でも、P席を買えば良かったかな…。
空いていましたし…。
休憩後は座っている人の数がずいぶん増えたようですけど…。

20120214

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