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2012年3月17日 (土)

ラザレフ/日本フィル(2012/3/17)

2012年3月17日(土)14:00
サントリーホール

指揮:アレクサンドル・ラザレフ
日本フィルハーモニー交響楽団

(第638回定期演奏会)
チェロ:横坂源

エルガー:チェロ協奏曲
ラフマニノフ:交響曲第2番
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
(アンコール)

私は近年は、日フィルをあまり聴いてこなかったのですが、これがあの、ラザレフ就任の少し前に評論家の先生に「荒れたアンサンブル」などと酷評されたオケなのでしょうか?
立ち直って反転攻勢に出るとは、ラザレフさんはどんな荒療治をしたのでしょうか?
日フィルの演奏面での課題はただ一つ、ラザレフさんが、いつまで首席指揮者を続けてくれるか、だけではないでしょうか?

一曲目の横坂源さんの独奏によるエルガーのチェロ協奏曲は、芯の強いチェロの音。
私はP席で聴いていたにもかかわらず「反対側」のハンディをほとんど感じずに楽しめたくらい。
オケの方も単なる伴奏ではなく、気合いみなぎる演奏。
それもそのはず、ラザレフさんの目の光らせ方、凄し!

休憩後のラフマニノフの交響曲でのラザレフの大暴れは、凄いとしか言いようがありません。
11月にS席エリアから見たときは、ただ暴れているだけに見えたのですが(失礼!)、この日にP席から見ていると、ただの無謀な大暴れなどではなく、各奏者へのキューの出しまくりであることが素人の私にもわかりました。
ある意味、手綱を全く緩めていないどころか、ムチを打ち続けているのですが、おそらくムチを打たれ続けた奏者も、やらされ感どころか、ハイ・モチベーションで弾いていたことでしょう。

基本的に「力強く」なのですが、それは優しさに裏打ちされたパワー。
第3楽章など、その最たるもの。
近くの席の年輩の女性がハンカチをくしゃくしゃにして泣いていて、確かにわが国では、いろいろなことを思い出させる演奏ではあります。

ラザレフさんによるラフマニノフの交響曲第2番と言うと、ずいぶん前ですが、1994年2月11日のN響定期で聴いたことがあります。
徳永二男さんがコンサートマスターを退任される最後の演奏会でした。
私は当日券で最前列で聴きました。
あの時も「良かった」と思いましたが、ラザレフさんはまだ若かったはず。
今のラザレフさんは18年の年月を経て、でも老けていなくて、さらに凄い!

こんな演奏を聴かされたらリピーターにならざるを得ないかもしれません。
ここ数年、日フィルの熱心な聴き手でなかった私ですが、少なくともラザレフさんのときだけでも(いや、インキネンさんのも?)リピーターになろう!と決心させられた、昨年11月とこの日3月の定期演奏会でした。
“一見さん”ですみません、お仲間の末席に加えて下さい。

この日の演奏会は、当初、聴けない見込みでした。
前日の飯守泰次郎さんの常任指揮者最後の定期演奏会は外せません。
でも、ラザレフさんのラフマニノフの2番も、本心は、ぜひとも聴きたい。
当初諦めていたこの演奏会を聴けることになったのは、わが国の宝・小澤征爾さんのキャンセルによってこの日の日程が空いたため…と言うのは、なんとも複雑な気分ではありますが。

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