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2012年3月18日 (日)

室内楽「セントラル愛知響」(2012/3/18)

2012年3月18日(日)13:00
すみだトリフォニーホール(小ホール)

第15回地方都市オーケストラ・フェスティバル
室内楽コンサート「セントラル愛知交響楽団」
常任指揮者・お話:齊藤一郎
作曲・お話:木下正道
リコーダー:鈴木俊哉
チェロ:多井智紀。

木下正道:Crypte IV-b(チェロ独奏)
サルヴァトーレ・シャリーノ:風によって
    運ばれた対蹠地からの手紙
(リコーダー独奏)
木下正道:真実における灰 X(リコーダー&チェロ)

「演奏会」になったのは開演後40分くらい経ってから。
それまでの、実演を交えながらのトークが爆笑もの。
作曲家の木下正道さんのトーク自体がめちゃくちゃ面白い上に、2人の奏者とのかけあいにも大爆笑。
「このお二人は、なんとロマン派のレパートリーを持っていないのです。」
「いや、ありますよ。」(チェロの多井さん)
「本当ですか?弾いてみて下さいよ。」
(サンサーンスの白鳥を演奏)(チェロの多井さん)
「初めて聴きましたよ。」
これがもし事前の打ち合わせ通りのやりとりだったのなら、木下さん、芸人になれるのでは?
あとは、チェロとリコーダーの特殊奏法のことなど。

この爆笑トークは、常任指揮者の齊藤一郎さんが登場するとさらにヒートアップ。
25日に演奏する野平一郎さん編曲の管弦楽版のゴルトベルク変奏曲のこと。
「単にオケに音を置き換えただけでなく、斬新な要素をふんだんに盛り込んだ編曲なんです。」
「ストコフスキー編のバッハとか、お聴きになったことがあるでしょう?あれとは全然違います。」
そして、ピアノに向かって弾き始めた齊藤一郎さん「ゴルトベルク変奏曲」(の一部)が、なんとなんと、めちゃくちゃ素晴らしい。
さすがは指揮者!
その“通常の演奏”は、繰り返しの部分にチェロの通奏低音に加えての演奏。
ずっと聴いていたいくらい素晴らしい。
さらに野平一郎さん編曲の、何度も転調を繰り返す箇所を「間違えてピアノを弾いているみたいに聞えると思いますが」と前置きしてから演奏。
「繰り返しを全部やると90分くらいかかるので、25日はどうしようかと、いま思案中です。」
「それでは、25日、よろしくお願いいたします。」
と言って去って行き、ようやく本編。

その前に、話がはずみすぎるのを危惧した?ホールスタッフからメモが差し入れられ、
「え?時間ないの?大阪響は3時からでしょ?」
(会場から「プレトークが2時半から」の声)
「いま何時?…まだ大丈夫、余裕ですよ。」
などと。

爆笑トークの後の「演奏会」は、特殊奏法?連続のバリバリの現代音楽。
これがチェロだけで出している音?
これがリコーダー1本の音?
以前、クヮトロ・ピアチューリの演奏会で現代音楽を聴いて「弦楽四重奏でこんな音が出せるんだ!」と驚嘆したときの記憶がよみがえりました。
こういう多彩なサウンドを聴いていると、既存の楽器に出せる音の可能性は無限。
まだまだ開発の余地があるかも?
シンセサイザーが主流にならない理由がよくわかります。

ちなみにこの演奏会(トークショー)、事前応募の抽選で、無料です。
無料でこれだけ楽しませてもらって、申し訳ないくらいです。

20120318_2

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