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2012年3月20日 (火)

スクロヴァチェフスキ/読響(2012/3/20)

2012年3月20日(火・祝)14:00
横浜みなとみらいホール

指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
読売日本交響楽団

(第54回みなとみらいホリデー名曲シリーズ)

プロコフィエフ:バレエ音楽「ロミオとジュリエット」第2組曲
チャイコフスキー:交響曲第4番

3月のMr. Sフェスティバル最終日。
2月から続いた読響“ミネソタ”祭りも最終日。

みなとみらいでのこのシリーズにはかなり珍しいことだと思いますが一般参賀。
マエストロは、オーボエの蠣崎(かきざき)さん(かな?)と腕を組んで?登場。
拉致答礼?
…と思ったら、蠣崎さんがマエストロの手を取って引っぱり出したとか?
ソロ・カーテンコールではなく、デュオ・カーテンコールですね。
蠣崎さんは、マエストロが四方にお辞儀している隙をついて引っ込んじゃいましたけど…。

まず、開演前のロビーでの、事務局・市川さんによる解説が、かなり面白い!

スラヴというのはいわゆる東欧のことで、スクロヴァチェフスキさんの生まれたポーランドは、チェコやスロヴァキアとともに「西スラヴ」に位置することのこと。
今は音楽の世界もグローバル化しているので、あまり気にもしていませんでしたが、スクロヴァチェフスキさんとチャイコフスキーって、お国ものとまでは言えなくても、かなり近しい位置関係にあることを、初めて気がつきました。
(ミネソタ州のミネアポリス在住というイメージが強かったりして。)

あと、マエストロはポーランド生まれですが、生誕の地は現在はウクライナ領内になっているとのこと。
プロコフィエフの生まれも現在のウクライナ、チャイコフスキーは生まれは違うが祖先はウクライナがルーツと、共通点ありとのことです。

それから、マエストロは現在88歳と5ヶ月。
プロコフィエフの生涯と30年重なっていますが、会ったことはないそうです。
マエストロがパリに行ったときには、プロコフィエフはパリから出てしまった後だったので、すれ違いとのこと。
チャイコフスキーとは重なっていませんが、ムラヴィンスキーに「チャイコフスキーから直接聞いた第4交響曲の最終楽章の望ましいテンポ」の話しを聞いたことがあるとか。
いやはや、凄い人です。

前半のプロコフィエフは、出だしからして音が深い、深い。
強烈な金管の咆哮のはずなのですが、騒々しさ皆無。
もちろん外面的な迫力、気迫も十分感じられます。
感じられるのですが、音には無限のニュアンス。
音に込められた深み、香りたつような音。

それは後半のチャイコフスキーでも同様でした。
実に深い音。
金管の最強奏ですら、ただのお祭り騒ぎではない深い味わい。
強いんだけど、うるさくない美しさきわまった音。
第2楽章のしっとりとした音色、第3楽章のピツィカート、いずれも極上のニュアンスが宿る。

今回の初日に、
> 驚いたことに、この老巨匠は、前回よりも、
> まだ「進化」を続けています(たぶん)。
> いや「深化」と言った方が適切かもしれません。
と書きましたが、「たぶん」という思いは、確信に変わりました。

終演後は退任されるソロ・コンサートマスターの藤原さんに花束。
お疲れ様でした。
ソロ・ヴィオラ奏者、生沼さん最後のステージのときも思ったことですが、この老巨匠とのこんな演奏会で最後を飾れたのは、藤原さんにとっては幸せなことかもしれませんね。

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