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2012年3月 4日 (日)

藤原歌劇団「フィガロの結婚」(2012/3/4)

2012年3月5日(日)14:00
東京文化会館

藤原歌劇団
モーツァルト:フィガロの結婚

楽器の修理とかで開演が14:20くらいになってちょっと拍子抜け。
コンマス氏をはじめ、チェロを弾くような仕草をしていましたが、終演後に東フィルの団員さんのツィートによれば、チェンバロの修理だったとか。
私の席からは、舞台袖で椅子に腰掛けて待つマエストロ・ゼッダ氏の姿の一部が見えました。
悠然と座っており、落ち着いたもの。
したがって、登場してすぐの序曲も、すぐにオケのエンジンがかかりました。

まあ、そんなマエストロの振る序曲は良いに決まっていますが、第1幕での歌手陣の声が今ひとつもどかしさを覚え、「ん???」
特にフィガロが…。
開演遅れの影響があったのかどうかはわかりませんが…。

正直、第1幕ではピットのオケに声が負けている気もしたのですが、第2幕になると皆さん調子が出て来た感じで、不感症の私もようやくオペラを「聴く」楽しみを感じ始めました。
第2幕終盤以降はそのような印象はほとんどなく、一部の歌手を除いて存分にオケと相乗効果の陶酔のハーモニーを実現していたと思います。。
もちろん、指揮は、ずーーっと良かったのですけれど。

マエストロ・ゼッダ氏の指揮姿は、ひょうひょうと力を入れずに振っているように見えますが、じーーーっとよく見ていると、めちゃくちゃ情報量が多いことが、素人の私にすらわかります(たぶん)。
あんな風に振られたら、もう、ああいう演奏をするしかないでしょうね、オケは。

スザンナは、第1幕冒頭は多少硬かったような気もしましたが、滑り出してしまえば大活躍。
舞台を引き締める要の役を存分に果たしていたように感じました。
ケルビーノは第1幕の速いアリアは「もう少し!」と思いましたが、第2幕の「恋とは…」は十分に良かったです。
伯爵は第1幕は多少迫力不足を感じましたが、第3幕での迫力は凄かった。
気合いが入っていました。

合唱はどうだったんだでしょう?
「他の団体のコーラスだったら??」と思わないでもなかったのですが…。
まあ、歌う向きとか、音響的にいろいろありますしね。

演出は私にはよくわかりませんでした。
抽象化されたセットなのかなぁ??
意地悪い見方をすれば、経費節減とも思えなくもないですが…。
でも、奥行きのない舞台が、結果的に歌手が客席に近い側で歌うことになり、音響的に有利に働いていたことは、たぶんあるでしょう。
これは先日の二期会の「ナブッコ」も同様です。

この日の上演、日本人歌手陣をどう“ひいき目”に見ても、主役はピットのマエストロ・ゼッダ氏であって、終演後に舞台上に登場したときに一番拍手が大きかったのも当然。
格が違います。

最安席、都民芸術フェスティバル価格で、これだけ楽しませていただいて、あら探しをしてはいけませんね。
ごちそうさまでした。
とっても美味しかったです。
シェフの腕が存分にふるわれた料理でした。

指揮:アルベルト・ゼッダ
演出:マルコ・ガンディーニ

アルマヴィーヴァ伯爵:谷友博
伯爵夫人:清水知子
フィガロ:上田誠司
スザンナ:納富景子
ケルビーノ:松浦麗
マルチェッリーナ:二渡加津子
バルトロ:田中大揮
バジリオ:小宮一浩
ドン・クルツィオ:岡坂弘毅
バルバリーナ:時田早弥香
アントニオ:清水良一
農民の娘:中川悠子、丸尾有香

東京フィルハーモニー交響楽団
合藤原歌劇団合唱部
藤原歌劇団合唱部
東京フィルハーモニー交響楽団

20120304


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