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2012年4月18日 (水)

宮本文昭/東京シティ・フィル(2012/4/18)

2012年4月18日(水)19:00
東京オペラシティコンサートホール

指揮:宮本文昭
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(第258回定期演奏会
宮本文昭 音楽監督就任披露演奏会)
ピアノ:小山実稚恵

ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番
シューマン:トロイメライ(アンコール)
ブラームス;交響曲第2番

昨年の年末の第九で、もどかしい気持ちを抑えられなかった私は、この日のソリストが小山実稚恵さんでなかったら、聴きに行かなかったかもしれません。
しかし!
危惧は良い方に外れました。
宮本さんの指揮で聴くのは3回目ですが、この日が一番良かったと思います。
前途に明るい光が!

冒頭の「マイスタージンガー」前奏曲は、前任者、飯守泰次郎さんの十八番。
いきなり前任者の中心レパートリーで始めるとは大胆な…。
一曲目から全力投球、確かに豪快。
この曲では、指揮する身体の力がもう少し抜ければ、もっと良くなるかも…という思いがありました。
でも、まさか続く2曲でそれが実現してしまうとは…。

小山実稚恵さんの独奏よるモーツァルトのピアノ協奏曲第27番では、モーツァルトだけあって宮本さんの力みが消え、それのよってオケも伸び伸びと弾く好循環に入り始めた印象。
軽めではあるが十分美しい音。
基本的にはオケ全体が木管調の音色に感じられるのは、私の先入観でしょうか?
小山実稚恵さんのピアノは久しぶりに聴きましたが、以前のチャーミングな音の表情に再会できたのは嬉しい限り。
力まず、急がず、慌てず、焦らず。
ある意味淡々と奏でる音の美しさ。
アンコールのトロイメライは、さらにため息の出るような美しさ。

力まなくたってオケは鳴る、爆発する。
それを証明したのが休憩後のブラームスの交響曲第2番。
モーツァルトでも感じたことですが、基本、木管調の音、弦楽合奏でさえも。
従って音色は多彩ではない印象ですが、それは個性と言うべきなのでしょう。
素人が指揮して、こんな音、出ませんよ。
素人が指揮して、こんなに鳴りませんよ。
演奏終了後、汗を拭く奏者が何人もいた、この日の東京シティ・フィル。
手放しで大絶賛とはいきませんが(まだ良くなる余地がある!)、年末の第九でのもどかしさを吹き飛ばしてくれたのは嬉しい限り。
就任披露演奏会として、これ以上望めない演奏だったと思います。

ただ…。
言っても仕方ないことですが、オーボエの一番奏者を失った痛手は小さくない…。
規格内だけどドットの欠けがある液晶パネルのような?
荒さんの居ない東響のような…。
広田さんの居ない都響のような…。
私は都響で待っているから良いですけど…。

そうそう、今シーズンの東京シティフィルに、宮本音楽監督が呼んできたのは、かなりスゴイ顔ぶれの日本人指揮者の皆さんだけではありません。
日本人ソリストの皆さんも結構スゴイ顔ぶれだったりします。

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追記:
この日、ヴィオラのトップに座った方は?
もしかして?
…いや、自信がない…。
…とツィートしたら、教えてくれた人がいらして、やはり、川本嘉子さんでした!
宮本さんの人脈、スゴイ!

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