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2012年4月20日 (金)

インバル/都響(2012/4/20)

2012年4月20日(金)
東京文化会館

指揮:エリアフ・インバル
東京都交響楽団

(第733回定期演奏会Aシリーズ)
ピアノ:辻井伸行

ショパン:ピアノ協奏曲第1番
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番

読響さんがテミルカーノフさまを呼んでくれない今、ショスタコーヴィチ演奏の最強コンビの座は、当分揺らがないでしょう。
でも、次は?
インバルさまがマーラー・ツィクルスを終えた後、ショスタコーヴィチで残っている曲があるから…と続きをやってくれることを、心より祈願いたします。

後半のショスタコーヴィチが凄演でしたが、冒頭の「インバルさま/都響のショパン」も、素晴らしかった!
出だしからして力強い音!
オケが前面に出ない伴奏部分でも気を抜かずにニュアンス絶妙。
聴く前は、正直、「前半はどうなることやら…」と思っていましたが、良かった、良かった。
私は辻井さんには比較的、好意的な方なので、とりあえず好意的に聴きました。
去年の読響定期の時より、ずっと良かったと思います(曲は違いますけど)。
ただ、ずいぶん硬質なピアノの音に感じられる箇所が多かったのはホールの音響のせいですかね?
第2楽章など、音の粒の美しさが際立つ魅惑的な演奏でしたが…。
2007年にラフマニノフを聴いたときの印象を、私は過去の記憶を美化しているのかなぁ…。
でも、まだまだ“若手”なので、辻井さんにはブームに流されず、着実にキャリアを積んでいってほしいと思います。
いまは、騒がれ過ぎ…の感がありますし…。

演奏会冒頭と、演奏終了直後の出入りでは辻井さんをエスコートしなかったインバルさま。
辻井さんはマネージャーさん(?)に手を引かれて出入り。
それがカーテンコール何回目かからはインバルさまがエスコート。
「アンコールは弾かせないぞ」だったりして(違うか…)。

後半のショスタコーヴィチの交響曲第10番では、凄い音が鳴ることは、先月の4番の後なので十分に予測して臨みましたが、それでも、驚嘆で、しばし空いた口がふさがらない!
弱音からいきなり強奏に移行する際ですら、つなぎ目がわからない鏡面仕上げのような…。
音から音への移行は、例えば低弦からいきなりホルンへ…というような受け渡しが、鉄壁の二遊間の連携ダブルプレーのように、あたかも必然のように決まる。
まさに鉄壁のアンサンブル、サイトウキネンでさえも敵ではない?
(コンサートマスターは同じ矢部さんだったりしますが…。)
小太鼓を伴って疾走する最強音の凄まじさも唖然としますが、延々と続く微弱音で、全く緊張感が途切れず、恐ろしいまでに静まり返る大空間にも唖然。
客席と舞台上にこれだけの人が居るとは思えない時空でした。

この日は“一般参賀”なし。
しかし、心配した「休憩時間に帰る人多数」「ショスタコーヴィチの途中で帰る人あり」にはならず、良かったです。
もちろん、休憩時間に帰った人も少しは居たようですが、後半から来た人も結構居たような…?
めでたし、めでたし。

ちなみにこの日は、新・首席奏者就任披露演奏会でもありました。
演奏終了後、インバルが真っ先に起立を促したのは…。
2番目のファゴットさんも…?

開演前にステージ上で、すでに音出しをしている新・首席オーボエ奏者。
普段は開演直前に着席する私も、この日は早々に着席しました。
チューニングのとき、「ああ、オペラシティで聴き続けた音は、この音だよ!」と、悶絶しそうになりました。
水曜日に「不在」を聴いているだけに…。

東京シティ・フィルにとっては、オーボエ一番奏者が移籍したのは痛いことですが、都響の新・首席オーボエ奏者にとっては、都響で活躍する方が良いに決まっているし、都響にとっても良いに決まっています。
3月に東京シティ・フィルでお見送りして、今月、都響でお出迎えした私は、キャリア・アップは素直に喜びたいと思います。
これを機会に、もっとオーボエが近くに見える席への移動も考えましたが、チケットの値段を見て、やっぱりやめました…。

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