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2012年4月 6日 (金)

インキネン/日フィル(2012/4/6)

2012年4月6日(金)19:00
サントリーホール

指揮:ピエタリ・インキネン
日本フィルハーモニー交響楽団

(第639回定期演奏会)

【マーラー撰集 Vol.3】
シベリウス:付随音楽「死(クオレマ)」
マーラー:交響曲第5番

近年、日フィルのリピーターで無かった私は、昨年10月、そして先月のラザレフさん指揮の演奏会で大いに反省ました。
…というわけで、今月も拝聴。
“パワフル・ラザレフ”とは一味違う“センシティブ・インキネン”。
ラザレフさんとインキネンさんは、良い補完関係にあると言って良いのでしょう。

前半のシベリウスの「死(クオレマ)」は4曲。
プログラム冊子の記載とは異なり、悲しいワルツを最後に演奏。
日フィルさん!いつからこんなに繊細な音を出すオケに…と、驚き!(←私は一見さんです、すみません)。
弱音のニュアンスは、耽美的ではありませんが、ひたすら美しいと思える音。

後半のマーラーの交響曲第5番は、ドロドロしていないスッキリ系のマーラー。
冷静に構築した音ではありますが、「組み立てた」という印象は無い均質化されたハーモニー。
燃えてはいない演奏ですが、無機質ではなく、ハッとするようなニュアンスを内包した音。

あえて重箱の隅を突つくなら、楽章によって仕上がりに僅差があったようで、私が一番良かったと思ったのは第1楽章、次いで第4楽章。
しかし他の楽章も不満と言うほどのものではなく、存分に惹きつける所が多々ある演奏。
おそらく2日目はもっと良くなることでしょう。

冒頭のトランペットは、インキネンさんは奏者に任せて、指揮の動作はせずに開始。
しかし、あごをかすかに動かし、目つきは気合い十分。
任せたようでいて、顔だけでグイグイ。
手綱はしっかりと、目で握っていた印象でした。

終演後、最後のカーテンコールでは、インキネンさんが引き上げた後ではなく、指揮者台の上で一緒に、オケのメンバー全員と一緒にお辞儀。
日フィルのリピーターさんには珍しくも無いのでしょうが、そうでない私は、ちょっと感激してしまいました。

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