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2012年4月 7日 (土)

インバル/都響(2012/4/7)

2012年4月7日(土)19:00
東京文化会館

指揮:エリアフ・インバル
東京都交響楽団

(東京春祭のStravinsky vol.1
インバル & 都響の《ストラヴィンスキー》)

ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1910年全曲版)

なんとなく、「春の祭典」を聴く気になっていましたが、それは前年に予定されていた(中止になった)演奏会でした…。
しかし、2曲の全曲演奏を完璧に近い形で、しかも平然と披露されると、続けて「春の祭典」も聴きたいくらいの気分でした。
それくらい、聴いていて疲労感ゼロ、爽快感100%の素晴らしさ!
終演後は“一般参賀”にはなりませんでしたが、よくもまあ、…と呆れるほどの音。

前半の「ペトルーシュカ」を、例によってインバルさんは、ひょうひょうと振り、都響の皆さんは気負うことなく平然と弾く。
それでいてこのレベルの音響が構築される。
この曲、さほど難しい曲ではなかったのか…と錯覚させられるような演奏です。

後半の「火の鳥」全曲も凄い、凄い。
曲芸的な箇所でも全く破綻しない緊密なアンサンブル。
絶叫せずに高らかに響きわたる最強奏。
しかし、一番驚嘆したのは、微弱音の美しさ。
恐る恐る音を出す様子は皆無で、神経質でもなく、まさに息をのむような美しさ。
まさに、指揮者と全奏者があうんの呼吸。
次々と出てくるトップ奏者の絶妙のソロも突出せずに、全体の一部分としてピタリと符合する。
終曲はさすがに全奏者が渾身の力演で、大きく身体を揺らしての演奏でしたが、それでも緊密なアンサンブルは全く崩れませんでした。

遠目だったので定かではありませんが、後半の「火の鳥」では、首席オーボエ奏者として入団された鷹栖美恵子さんさんが、3番?奏者として、のっていたような…。
多少緊張されていたような…??
凄いところへ来てしまった…??
第2幕でのルサルカのような心境??
都響に移籍されても、待ち構えていて応援しますよ!

この日は私にしては珍しく、普段と違う位置の席だったが、予想外に良い音で意外。
東京文化会館は5階に限る…と信じて疑わなかったのですが、他にも良い音の場所はあるものです。
しかし、苦い思い出も多々あるので、あちこち試す気にはなりません。

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コメント

今回も、インバルの指揮に都響が見事に反応していましたね。バレエ音楽の躍動感というよりは寧ろ交響詩のような物語性を強く感じましたが、とにかく気持ちよく聴ける演奏でした。
ところで、東京文化会館は5階に限るとのことですが、以前4階で聴いたときにトランペットの音かキツくて頭が痛くなった経験があります。5階まで昇ればそのようなことはないのでしょうか?

投稿: 黒猫 | 2012年4月 8日 (日) 16時30分

黒猫さま
いつもコメントありがとうございます。
東京文化会館大ホールは、意外と難しくて、5階席でも「あれれ?」というときがあり、
(最近では大野和士さんと都響の「第九」のとき)
何とも言えないのですが、音は割と強め(感じ方によっては、きつめ)に感じる方だと思います。
それでも「音が来ないっ!」と感じる席よりも私は好きなので、なるべく5階を選ぶようにしています。
聴いている体感では直接音に感じますが、おそらく間近の天井からの反射音、側面の壁からの反射音などが作用しているのではないかと推測しています。
あまり回答になっていなくて恐縮です。

投稿: 稲毛海岸 | 2012年4月 8日 (日) 20時54分

ご教示有り難うございます。確かに音が上下左右から集中しますね。今度チャレンジしてみます。

投稿: 黒猫 | 2012年4月 8日 (日) 21時29分

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