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2012年5月10日 (木)

下野竜也/読響(2012/5/10)

2012年5月10日(木)19:00
サントリーホール

指揮:下野竜也
読売日本交響楽団

(第549回サントリーホール名曲シリーズ)
ヴァイオリン:クリストフ・バラーティ

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
エルンスト:シューベルトの「魔王」による大奇想曲
(アンコール)
≪下野竜也・ドヴォルザーク交響曲シリーズVIII≫
ドヴォルザーク:交響曲第2番

下野さんのドヴォルザーク・シリーズは、この日で全曲完結とのことです。

この日、私が座った席は、生々しい、直接音に近い音響で、ちょっとびっくり。
位置的には、壁からの反射音だと思われます。
そんな音で始まったブラームス、普通に良い。
…としか言いようがないのですが、正攻法でブラームスをブラームスらしく鳴らした演奏。
普通の太さの筆で、普通に描いたブラームス。

バックの読響も、普通に正攻法で素晴らしい。
最初にオケが鳴り始めたとき、「ああ、ブラームスだ!」(←当たり前)と身体がとろけるような感覚を覚えました。
そう、下野さんのブラームス、たまたま私が聴いていないだけかもしれませんが、(私は)あまり聴いたことがない…かも…しれません??
忘れているだけかもしれませんが…。
正攻法で絶妙。
弾力性があり、適度な重みもあって…。
ただ、第2楽章の管楽器のアンサンブルは多少の課題あり?
いや、私の席の音響のせいかもしれません。

ソリストのバラーティさんの、協奏曲の後のソロ・アンコール、またこの曲を聴くことになるとは少し驚きました。
3月の東京シティ・フィル定期で、渡辺玲子さんがアンコールに弾きました。
実はヴァイオリンの世界では有名曲なのでしょうか??
超絶技巧、しかし、シューベルトとは別物のような気も…。

後半のドヴォルザークの交響曲第2番は、この曲の、これほど献身的で(指揮者もオケも)、感興が乗って、最後は白熱した演奏は、もう当分(一生?)聴くことが出来ないだろう…ということは十分に理解して聴いていました。
終演後は、しばし終楽章の旋律が耳から離れませんでした。
しかし、…。
う~ん…。
「お前の“予習”不足だよ」と言われればそれまでですが、正直、もう一回聴きたい?と問われれば、返答に窮するのは否めません。
特に第2楽章、展開がわからず、長く感じました。
途中からドヴォルザークを聴いているのか、ブルックナー?を聴いているのか、妙な感覚に。
こんな珍曲(暴言失礼)でも、終演後の会場はかなり湧いていました。
すぐ席を立つ人々も結構多かったですが、それはいつものこと?
私は最後まで残って拍手をしました。
献身的な演奏に。
感動…と言って良いのかわからないですけれど、手抜きのない指揮、演奏に、感謝…の気持ちは間違いありません。

曲にネガティブな感想を書いてしまいましたが(←大作曲家ドヴォルザークに対して素人の分際で)、この日で全曲完結した下野さんのドヴォルザーク交響曲シリーズの偉業を讃える気持ちは、十分に持ち合わせています。
短期間ではなく、何年もかけて少しずつ取り組み、途中で頓挫しなかったのは、下野さんは当然のこととして、読響の事務局も敢闘賞!だと思います。

20120510

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