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2012年5月12日 (土)

アルミンク/新日本フィル(2012/5/12)

2012年5月12日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:クリスティアン・アルミンク
新日本フィルハーモニー交響楽団

(新・クラシックへの扉 第21回)

ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
ブリテン:4つの海の間奏曲
ドビュッシー:「海」-3つの交響的素描
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」
ヨゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ「とんぼ」
(アンコール)

「さまよえるオランダ人」序曲、パワフル・アルミンク炸裂!
軽金属などではなくて重金属ですよ。
ズシンと。豹変したときの君子、激しい。
分厚い辞典のような総譜で指揮していましたけど、あの続きのページ、心底、聴きたい!と思いました。
もう、たぶん、かなわぬ夢ですけど…。

ブリテンの「4つの海の間奏曲」も十分過ぎるほどテンションの高い演奏。
私はアルミンクさまを就任当時から聴き続けてきたわけではないのですが、当時、若すぎるくらい若かった指揮者は、年月を経て研鑽を積み重ね、成長しているのだろうなぁ…と想像させてくれる高品位のサウンド。

休憩後のドビュッシー「海」は凄いうねり、嵐のような。
何度も咆哮するオケ、半狂乱に近い熱血の指揮。
この演奏、定期演奏会並みのクオリティです。
繊細と言うより大胆。
確かに、今の新日本フィルには、こういうアプローチの方がはまるかもしれません。

最後のスメタナの「モルダウ」は、確か私がチケットを購入した時点では記載されていなかったと思います。
3曲からなる「海」プログラムに「川」が追加された理由は、音楽的なものか、時間的なものか、興行的なものなのか?
確かに、残念なことに、この日も客席は空席が多い。
安価な3階正面席はかなり埋まっていましたけど、1階席はかなりの空席。
それはともかく、、3つの「海」に追加された「川」、まあ全部「水」なんですけど、なにもドビュッシーの「海」の後に演奏しなくても…と言う思いは多少あったものの、最後の方はワーグナーみたいになって豪快!
これはこれで聴けて良かったと言うべきでしょう。

アンコールポルカ・マズルカ「とんぼ」は、静かなところのニュアンスは多少「課題あり」のような気もしないではないですが、野暮なことを言わずに楽しむべき曲でしょう。

音楽監督とオケのメンバーのわだかまりが解消したのかどうかは、部外者の私にはわかりません。
しかし、少なくとも私には、演奏のクオリティは私には十分に満足出来るレベルです。
そもそも、例のキャンセルで、かなりの感情的な波風が立ったと言うことは、それまで、いかにオケのメンバーが、音楽監督を頼りにしていたか、ということではないでしょうか?
これも、部外者の私には、想像するしかありませんが…。
任期満了まで15ヶ月。
まだ、さらに、このコンビの実績を積み重ねる時間は十分にあるはずだと思います。

201205121

201205122

追記:
終演後のCD購入者向けサイン会。
アルミンクさまは、一人一人に、自分から先に「コンニチワ~」と声をかけ、握手。
私はあまり言葉が浮かばなくて、下手な英語で、
「今日のパワフルなサウンドは、私にとってエキサイティングな体験でした。」
と伝えるのがやっと。
(日本語で言っても、隣りにいらした方が通訳してアルミンクさんに説明してくれていたようですが。)
アルミンクさまは「アリガトー、thank you for coming.」と返事をして下さいました。

201205123

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