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2012年5月14日 (月)

小泉和裕/都響(2012/5/14)

2012年5月14日(月)19:00
サントリーホール

指揮:小泉和裕
東京都交響楽団

(第734回定期演奏会Bシリーズ)
ピアノ:アンドレア・ルケシーニ

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
シューベルト:即興曲Op.90-2
(アンコール)
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第1、第2組曲

ブラームス若書きの、豪快だけど荒削りな協奏曲…などという(私の)先入観を180度覆す滋味のある演奏。
第4交響曲よりも後に書かれた晩年の曲だよ…と言われても信じてしまいそうな枯淡の境地?
クリアなピアノの音色は一点の曇りもない透明感。
がなり立てず、淡々と、しかし、無限のニュアンスを込めて弾く。
例によって協奏曲でも暗譜!の小泉さんの作り出すオケの音も、例によってしなやかで美しい限り。

アンコールとして演奏された、シューベルトの即興曲。
リサイタルを聴いてみたいくらい良かったのですが、音のクリアーさ、透明感は協奏曲の方が魅惑的だったかもしれません。
(贅沢なこと…いや、偉そうなことを言ってすみません!)

後半の「ダフニスとクロエ」、もしかしたら、私は、第1組曲を聴くのは初めてかもしれません。
正直、ブラームスとラヴェルぅ?と思っていたのですが、第1組曲冒頭の静かなニュアンスで見事につながり、やがてブラームスには無かった爆発、炸裂を繰り返し、圧倒的な終結へ。
基本的に極彩色ではなく、もしかしたら水墨画風かもしれませんが、しなやかで力強く、墨が飛び散るような爆発は、太筆で思いっきり“描いた”書道のよう。

こういう一心同体のような演奏を聴くと、小泉さんの都響定期へに登場回数が多くないのが残念になってきます。
そう言えば私は、小泉さんは文化会館でばかり聴いているかもしれません。
それでも十分に満足してきましたが、サントリーホールの音響で聴く小泉さん、さらに素晴らしい!

「ダフニスとクロエ」第1、第2組曲、ああ、なぜ全曲をやってくれないんだろう、もう終わってしまった…という、素晴らしいご馳走を腹八分目…という体感なのですが、そうか、全曲をやると合唱が必要なのでしたね。
ダフニスとクロエの合唱ってステージに乗りましたっけ?
(覚えていない
全曲聴きたかった!と思いつつ、あれ、もしかして全曲だと、私はP席を追い出されたのかな?と。
組曲でも、聴けたことを喜びましょう。

…と言いつつ、昨年10月の、ジョナサン・ノット/東響の「ダフニスとクロエ」のパンフレットを引っぱり出して見たら、P席も販売していました。
(記憶は曖昧)
合唱はステージに乗るのか!
よし、これで堂々と言えます。
全曲を聴きたかったぁ!

20120514

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