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2012年5月16日 (水)

飯守泰次郎/東京シティ・フィル(2012/5/16)

2012年5月16日(水)19:00
東京オペラシティ コンサートホール

指揮:飯守泰次郎
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(第259回定期演奏会
ブルックナー交響曲ツィクルス第1回)
ヴァイオリン:ジェニファー・ギルバート
ヴィオラ:ハーヴィー・デ・スーザ

モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

終演後、会場を出たところで、中高年(失礼!)の御婦人二人連れが、「すごいねー。よくわからないけど、すごいねー。」と。
そう、よくわからなくても、すごいんです、すごかったんです。
“各論”に少しだけ目をつぶって“総論”大賛成!
こういう音響空間に身を置きたくて来たんだよ!…と幸せな時間帯、ゴールデン・タイム!

前半のモーツァルトの協奏交響曲では、小編成に刈り込んだ(←これが本来の東京シティ・フィルの姿かも?)オケの響きは意外なほど(失礼!)美しい。
飯守さんにしては、軽めに感じる音かもしれません。
でも、ティンパニも入っていない編成ですので…。
二人のソリストも、突出することなく、良い意味での“協奏交響曲の枠内”で美音を奏で、艶やかで嬉しくなります。
ノンビブラートではありませんが、スリリング感、スピード感よりも、しみじみと幸福感を与えてくれる演奏。

ジェニファー・ギルバートさんは、以前、都響A定期で聴いたときは、いまひとつもどかしさを感じたのですが、本日のモーツァルトでのソロは、私は文句なし。
客席の反応は(ブラボーの声こそありませんでしたが)かなり熱く、大喝采と言って良いと思います。

休憩後のブルックナーは、前半の微笑みのような幸福感から一転、とてつもないど迫力。
前半の協奏交響曲ではヴィオラ内側の配置でしたが、後半はヴィオラ外側の配置へ。
大編成になると、飯守さんらしい、ズシーンという重低音。
細部に難癖をつけようと思えば、いくらでもあると思います。
しかし、それをあげつらうことに何の意味がある?と思えてきます。
これだけ全奏者、超・熱演と言って良い全力投球、それが爆演ではなく、神々しい大音響になるとは…。

…と言いつつ、静かな部分では、所々、少し苦しい箇所は散見されたのは事実です。
しかし、弦や木管のニュアンスは、前半にモーツァルトを演奏した効果?と言いたくなるような美しい音が多々ありました。

最後の音が残響となって消えていく瞬間、拍手は始まりました。
正直、あと1~2秒待てなかったのかな…と言う思いはありますが、まあ、許容範囲でしょう。
飯守さんが答礼するときは、会場はブラボーの嵐。

プログラム冊子に挟まれていたチラシによれば、 飯守泰次郎さんと東京シティ・フィルによるブルックナー交響曲ツィクルスは、全5回とのこと。
全曲ではないみたいです。
この日の第4番を初回として、1年に1回、第5番、第7番、第8番、第9番とのことです。

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