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2012年5月21日 (月)

マリン/都響(2012/5/21)

2012年5月21日(月)19:00
東京文化会館

指揮:イオン・マリン
東京都交響楽団

(第735回定期演奏会Aシリーズ)
チェロ:アントニオ・メネセス

ワーグナー:歌劇「リエンツィ」序曲
シューマン:チェロ協奏曲
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番~サラバンド
(アンコール)
フランク:交響曲

メネセスさんの美音をEx席料金で堪能出来るとは、なんとコストパフォーマンスの良いこと!
いや、都響だって、音の極上さでは負けていなかったと思いました。

冒頭のワーグナー「リエンツィ」序曲では、一瞬、二瞬、三瞬、冒頭のトランペットにひやり。
都響にしては珍しいのでは?
しかし、滑り出してしまえばもう都響の極上の音。
割りと明るめで均質化された音。
ゴージャスと言って良い響きですが、重苦しくはない、良い意味で楽天的(失礼!)な音かも。

続くメネセスさんによるシューマンのチェロ協奏曲は、「あのー、この値段(Ex席)でこんな音を聴かせていただいて、本当によろしいのでしょうか?」と恐縮したくなるくらい極上の音。
メネセスさんがこんなになる(大成する、お年を召す)のだから、こちらも歳をとるわけです…。
ふわっ、ふわふわ、ふわっ…と極上の音が立ち上がる第1楽章。
息の長い旋律も、歌い、歌い、甘美な音で歌い、終楽章は少しだけ畳み掛ける場面も。
しかし全般的な印象は「こんな美しい音が、この世にあっていいのか!」でした。
東京文化会館の音響で、この美しさは驚異的かもしれません。

アンコールのバッハ無伴奏は、指揮者のマリンさんもヴァイオリン奏者の後方の空いている椅子に座って聴いていました。
太めの筆でゆったりと書いたようなバッハ。
神経質な音ではありませんが、無神経でこういう極上の音は出ないでしょう。

前半でメネセスの美音と対等?と言って良いくらいに美しく響いていた都響。
後半のフランクでも、その美音は健在。
ただ美しいだけでなく、スピード感や、ここぞというときの気合いを含めての美しさ。
弦はもちろん、木管の美しいソロには悶絶しそうなくらい。
両端楽章の畳み掛けるような音の連射はもちろん、第2楽章の美しさは、今夜、初めて知ったような気分。
デッドな音響の東京文化会館で、出した音がすぐに消えてしまう東京文化会館で、これだけの響きを積み上げたのは、さすが都響!

この日は18:30頃、総武線各駅停車が「浅草橋駅でホーム上の安全確認を行っている」とのことで、錦糸町駅で約10分ほど運転見合わせ。
これは遅れるな…といったん諦めましたが、なんのなんの、杞憂でした。
18:54に上野駅に着き、普通に歩いて入場し、階段を普通の上り、トイレに行き、席に座ったのは18:58。
開演は定刻?の19:05でした。
音響がデッドでも、この便利さ、アクセスの良さは、通いたくなります。

20120521

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コメント

メネセスさんのチェロ、素晴らしい響きでしたね。シューマンも勿論良かったのですが、アンコールのバッハ、あれだけふくよかな音が自然に溢れ出してくることに、感激しました。フランクも良かったですね。都響の実力をまざまざと見せつけた印象です。

投稿: 黒猫 | 2012年5月22日 (火) 00時01分

黒猫様
東京文化会館の、ごまかしがきかないあの音響で、あれだけの音が鳴ったのは、メネセスさん、都響(←いつものこととは言え)ともに、驚嘆しました。

投稿: 稲毛海岸 | 2012年5月22日 (火) 20時47分

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