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2012年5月26日 (土)

宮本文昭/東京シティ・フィル(2012/5/26)

2012年5月26日(土)15:00
ティアラこうとう大ホール

指揮:宮本文昭
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(第29回ティアラこうとう定期演奏会)
ヴァイオリン:小林美樹

ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

良かった、良かった、期待以上に良かった!
宮本さんの指揮、かなり上手くなりました!
(プロに向かって失礼!)
特に「新世界より」は、今まで私が聴いた宮本さんの指揮した演奏のベストかもしれません。

冒頭の「オイリアンテ」序曲からして(そんなに何回も聴いているわけではありませんが)宮本さんの指揮、だいぶ「らしく」なってきたと思います。
(プロに対して偉そうにすみません。)
空回りすることなく、音にパワーがやどるようになってきました。
あえて言えば、まだ少しだけ平板に感じる時がないわけではありません。
こういうの、どこかで聴いたことがあります。
そうそう、指揮を始めて日が浅かった頃のアシュケナージさん。
強奏で音がやや団子状態…と言ったら言い過ぎでしょうか?
(しかも、そのだんごの音色はオーボエ色。)(失礼!)
でも、宮本さん、だいぶその印象が薄れてきました。

2曲目の小林美樹さんの独奏によるブルッフは、眠くなってしまったので、断片的な感想です。
(すみません。)
重箱の隅をつつけば、細部で多少荒削りの箇所はあるかもしれません。
しかし全般的には十分美しく、プロの卵のレベルではなく、プロの音楽家の域での演奏をしていたと思います。
まだ年代やキャリアからして「新人」の部類だと思いますが、順調に伸びれば、10年後には、かなりのところに行っている方でしょう。
宮本さんの指揮するオケも、かなりの気迫で、はじけるような音を出していました。

そして、休憩後の「新世界より」。
特に第2楽章以降が、素晴らしく良かったと思います。
表情付けが次々と決まり、強奏でも芯の強い音がビシッと決まる。
宮本さん経験蓄積と、シティ・フィルと息が合ってきたことと…。
その両方でしょうか?
先日の飯守泰次郎さん指揮のオペラシティでの定期演奏会でも思いましたが、4月から鷹栖さんに代わってオーボエを吹いている方、4月よりも、アンサンブル的に格段の進歩のように感じました。
ゲスト奏者が多いとは思いますが、木管のアンサンブル、素晴らしかった!
木管の音って、オケの音に色を与える重要な存在ですね。

終演後の宮本さんのスピーチ。
「このオケのメンバーは皆、皆さんには想像できないような、普通なら逃げ出したくなるようなギリギリの環境で、音楽に一生懸命取り組んでいます。その努力には本当に頭が下がります。」
「定期演奏会をやっても収入が増えるわけではありませんが、皆さんが聴きに来て下さることがメンバーの励みです。皆さんに聴いていただけなければ、メンバーの心は折れてしまうでしょう。」
「もちろん営業公演(依頼されて演奏する公演のことですかね?)も頑張って増やしていきますが、これからも、ご近所、ご親戚をお誘いいただき、足をお運び下さるようお願いいたします。」
ちょっと、…いや、かなり、じーーんと来ました。

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