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2012年6月10日 (日)

飯守泰次郎/東京アカデミッシェカペレ(2012/6/10)

2012年6月10日(日)13:30
すみだトリフォニーホール

 

指揮:飯守泰次郎
東京アカデミッシェカペレ
(管弦楽・合唱)
(第43回演奏会)
ダーラント:小鉄和広
ゼンタ:並河寿美
エリック:片寄純也
マリー:小川明子
舵手:高野二郎
オランダ人:大沼徹

 

ワーグナー:さまよえるオランダ人(全曲・演奏会形式)

驚きました!
凄い水準ではありませんか!
指揮者と歌手はプロですが、皆さん本当にアマチュアですか?という印象。

なんと飯守泰次郎さんは、全く妥協していません!
(少なくとも素人の私のわかるレベルでは)
いや、賞賛されるべきは、妥協されなかった(←受身形)オケとコーラスの皆さんと言うべきでしょう。

聴く前は、正直、アマチュアであることへの多少の危惧があったのは事実です。
これまでもプロの指揮者とアマチュア・オケの演奏で「あらら」と思ったことは何度かあります。
しかしこの日の演奏は、「飯守泰次郎さんを聴くこと」に対する不満はゼロに近い素晴らしさ!
飯守マエストロの音を発散…いや、放射していて、お見事!と言うしかない。
最初からずっと、ドカン、ズシンと、飯守泰次郎さんの音が鳴りまくり、歌いまくりで凄かったのですが、特に第3幕の最初の辺りでの、凄まじい、轟きわたる、煽られまくりの大音響には心底、驚嘆しました。

歌手の皆さんも気合い入りまくりの歌唱。
この公演、アマチュア団体主催の公演とは言え、「後援:東京二期会」とはっきり明記されていることの意味(ある意味プレッシャー?)は、かなり大きかったのかもしれません。
部外者の想像ですが…。

強いて重箱の隅を突つくならば…。
ゼンタ役の並河寿美さんが、歌い始めの頃は緊張なさっていたのかな?
(それも最初のうちだけで、滑り出した後は万全でした!)
第3幕の幽霊船が出て来る所が、もっと劇的変化だったら…?
あとは、最後の最後に「ようやくたどり着いた…」という雰囲気が少しだけ音に出てしまったような?
でも、無理もありません。
3幕続けての上演で、長時間、弾きっぱなしだったのですから。
それよりも、これくらいしかネガティブな感想が無い方が凄いことです。

プロのオケと同列ですと言う意図はありませんが、何よりも良いのは、「飯守泰次郎さんの音楽」を奏でることの「喜び」を抱いて演奏していること。
そういう演奏でないと、聴衆に「聴く喜び」は与えられないでしょう。

この公演は、新国立の「ローエングリン」との鑑賞日程の重複をなんとか避けることが出来て、聴くことが出来ました。
飯守泰次郎さんが日本でオランダ人を振るのは今回が初めてとのこと。
貴重な鑑賞の機会を得たことの喜び!

全幕通しての長い演奏で、字幕もなかったためか、途中で出ていく人がちらほら見えましたが、字幕がないと音楽に集中できる面もあり、私個人としては大満足でした。

前日のコチシュ氏のモーツァルトを追体験するために終演後にみなとみらいへハシゴしようかとも思っていましたが、「満腹」のため、断念しました。
もう食べられません。

20120610

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