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2012年6月15日 (金)

小林研一郎/日本フィル(2012/6/15)

2012年6月15日(金)19:00
サントリーホール

指揮:小林研一郎
日本フィルハーモニー交響楽団

(第641回定期演奏会)

シューベルト:交響曲第7番「未完成」
ブルックナー:交響曲第9番

マエストロのデビュー40周年記念の演奏会。
しかし、残念ながら、いろいろあって、あまり後味の良くない演奏会でした。
客席でノイズを出した人は、たぶん3~4人。
率にすれば、たったの0.2%くらい。
いや、自分の席から遠いところを含めれば、0.5%くらいにはなるのかもしれません。
でも、99.5%くらいの人は静かに聴いているのです。
たった0.5%くらいの人によって、演奏会が台無しになることもあるのです。
…いや、なるのですと断言しても良いのかもしれません。

会場ノイズとこの演奏。
レコーディング用と思われるマイクが設置されていましたが、この音源で、CD化するのでしょうか?
明日は頑張って下さい!
私は行けませんが…。

前半のシューベルトの「未完成」は、私は少々疲れ気味で眠かったので(意識は失わなかったですが)あまり注意深く聴いていなくてすみません。
でも、演奏が始まったとたん、コンコンと咳をずっとしているお客さんがいたり…。

ラザレフさんのときと比べるのは野暮かもしれませんが、音の出の処理(丁寧さ、揃い具合、もっと、ふわっと立ち上がってほしい!)、木管楽器の音色など、もう少々頑張ってほしいような気もしたり…。
(眠かったのに暴言失礼!)

後半のブルックナーでは、マエストロが指揮棒をまさに振ろうとした瞬間、LAブロックから女性のしゃべる声!
いったん開始するのをやめ、しばらく間合いをとってから再度指揮棒を構え直して始めた演奏、アンサンブルはいまひとつ。
さらに客席のノイズは続く…。

第1楽章の途中で、こんどはP席から、いまどき珍しい20時の時報がピッピッっと…。
静かな箇所だったので結構響いたと思います。
第2楽章では、これは近くの人しか気がつかなかったと思いますが、マナーモードの携帯端末のバイブレータ音が…。

チューニングしてから始めた第3楽章では、またもやP席から、たぶん腕時計のアラーム音が、ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ…と、結構長く…。
これは比較的音量が大きな箇所だったのが不幸中の幸い…などと言えるのかどうか…。

マエストロはこの曲の指揮は今回が初めてとのこと。
しかし暗譜ですし、自己陶酔の表情、仕草を含めて、完全に手の内に入っている様子。
それに対してオケの方は…。
もちろん、素晴らしい瞬間は多々ありました。
しかし、…。

やはり課題は、まだまだたくさん残っていると言わざるを得ないのでは?…と思いました。
終演後の会場は湧いていましたが、私は一人取り残された感じ。
強奏はまだしも、微弱音はかなり苦しい。
たとえ、それが献身的な熱演であったとしても。

私はアンチ・コバケンではありません。
しかし、在京オケのブルックナー演奏には、「強敵」が複数あることは周知の事実。
今の状態での「ブルックナー・Aクラス入り」は非常に厳しいでしょう。
ラザレフさんとの演奏があれだけ素晴らしいのに…。
演奏で、比較的良かったと思えたのは第2楽章。
しかし、あくまでも「比較的」の話しです。
(ネガティブですみません。)

話しを聴衆によるノイズに戻しますと、突発的ノイズは仕方ないと思います。
問題は執拗に、無神経に、長く続くノイズですね。
指揮棒を構えた瞬間の話し声は、完全にマエストロの耳に入ったのは明白。
腕時計らしきアラーム音も、おそらくマエストロの耳にも入ったのではないかと思います。
デビュー40周年記念の演奏会(花束贈呈あり)に、ノイズを出したのは私ではありませんが、聴衆の一人として、申し訳ない気持ちです。

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コメント

大変な演奏会でしたね。心中お察し申し上げます。
最近、演奏中の客席の無神経な音にイライラすることが多いです。パンフレットをまさぐったりチラシの入ったビニールをかさかささせたり、荷物を落としたり、タオルなどで口を押さえないで咳をしたりetc・・・以前より増えているような気がします。弱音部でやられると、もう、がっかりですよね。
電車内のマナーの悪さとか路上喫煙などと根っこは同じ、私空間の過度の延長による公共性の欠如。自分の部屋でCDを聴いてるんじゃないぞー。あまり好きではないけど、学校での道徳教育を徹底する必要があるかも知れません。

投稿: 黒猫 | 2012年6月16日 (土) 09時32分

黒猫様
暖かいお言葉をありがとうございます。
非常に残念ではありましたが、ごく少数の人だけであって、大多数の聴衆はマナー良く聴いているのですよね。
「日フィル定期のお客さんは…」などと短絡的に結びつけるべきことではないと思います。
…と申し上げたのと矛盾するようですが、多くの聴衆にとって、演奏会は一期一会であることも事実で、難しいですね。

投稿: 稲毛海岸 | 2012年6月16日 (土) 21時45分

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