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2012年6月21日 (木)

ゼッダ/東フィル(2012/6/21)

2012年6月21日(木)19:00
東京オペラシティ コンサートホール

指揮:アルベルト・ゼッダ
東京フィルハーモニー交響楽団

(第70回東京オペラシティ定期シリーズ)
メゾ・ソプラノ:富岡明子

パーセル:「アブデラザール」組曲(遅れていったため未聴)
ケルビーニ:交響曲ニ長調
ベリオ:フォーク・ソングズ
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」~第4楽章
(アンコール)

遅れて行ったので2曲目からの鑑賞でした。
ロビーでスピーカーを通して聴いた、パーセルの組曲の終曲は、ブリテンが「青少年のための管弦楽入門」で主題に使った曲。
やっぱり客席で聴きたかったことは本心ですが、楽章間入場不可の東フィルの演奏会で、聴けなかったのが10分くらいで済んだことは、幸運だったと言うべきでしょう。
メンデルスゾーンのアンコールで、それも帳消し、お釣りが返ってきた気分です。

まずは、ケルビーニの交響曲ニ長調、なんとなんと、素晴らしい曲ではないですか!
こんな曲、どこに眠っていたのですか?
眠らせておくのはもったいない名曲ではないですか!
(私が知らなかっただけかもしれませんが…。)
特に第4楽章は、ハイドンのちょっといたずらっぽい曲に通じるかのようなワクワク感!
マエストロ・ゼッダは暗譜。
得意曲なのでしょうか?
そんな、はつらつとした指揮に導かれて、小編成に刈り込んだオケも好演!
知られざる曲(?)ながら、指揮も、演奏も、音を「置きに行く」様子は皆無。
オケの皆さん、100%共感しての献身的な熱演だったのではないでしょうか。

休憩後は、富岡明子さんの独唱で、ベリオの歌曲。
マエストロ・ゼッダは、この曲は譜面を置いての指揮。
富岡さんは暗譜での歌唱で、心底楽しみ、共感して歌っている様子。
オケの音には所々、例えばヴァイオリンやヴィオラのソロに、複雑で怪しい音が混じったりしますが、基本的には耳に優しい曲と言って良いのかな?
ちょっとだけ違う世界(?)に連れて行ってくれた曲だったかもしれません。

そして、ようやく編成が少しだけ大きくなって、メンデルスゾーン。
これまでの私の数少ない体験では、マエストロ・ゼッダの指揮は、ひょうひょうと、しかし絶妙に振る印象が強かったのですが、このメンデルスゾーンは違いました。
激しい!
激しい!!
激しい!!!
恐るべき迫力!
恐るべき切れ味!
このマエストロからこんなに強い、しかもシャープな音が出てくるとは想定外の驚き。
東フィルがここまで力いっぱい弾くと爆演に…?
いや、爆演にはなりませんでした!
綱渡りのようなスリリングな音は、美しさを十分に保持しているではありませんか!

第4楽章が始まる時に、ドスンッと音を立てた方が居て、誰だ?と思ったらマエストロでした!
指揮台の上で足を踏みならして始めた第4楽章は、もうスピード感とスリリング感に唖然として聴きいるのみ。

終演後にオケの皆さん、譜面をめくっているので「もしや?」と思っていたら、第4楽章をアンコール。
本番も十二分に凄かったのに、アンコールはさらに一段上のサウンドに!
さらに上に上がった!
明日のサントリー定期はさぞかし…。
(私は残念ながら、用事があって行けません。)
音の溶け合いの度合いがさらに増し、素人の私が聴いても、明らかに1ランク、レベルが上がった印象。

難を言えば、第3楽章のホルンは、もう少し頑張って欲しかったかな。
うっとり聴いていたのに、夢から覚めてしまった感覚になったことは事実。
でも、ネガティブな印象はそれぐらいで、それは無かったことにしても良いです。
それくらい、満足度の高い演奏会でした。

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