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2012年6月24日 (日)

下野竜也/読響(2012/6/24)

2012年6月24日(日)14:00
横浜みなとみらいホール

指揮:下野竜也
読売日本交響楽団

(第56回みなとみらいホリデー名曲シリーズ)
ヴァイオリン:ララ・セント・ジョン
バリトン:宮本益光

コリリアーノ:音楽に寄せて(日本初演)
コリリアーノ:ヴァイオリン協奏曲「レッド・ヴァイオリン」(日本初演)
HKグルーバー:フランケンシュタイン!!

コリリアーノの2曲は、厳密には前日のオペラシティ・マチネでの演奏が初演ですが、まあ、それはともかく。
作曲者も来日して、プレトークで曲について熱く語っていました(通訳付き)。

1曲目の「音楽に寄せて」は、短い曲なのに2階バルコニー席と3階席にも奏者を配置しての天然サラウンド。
ただ、聴感的には、私の耳が甘いのか、サラウンド効果はあまり聴き取れれませんでした。
きれいな曲ではありましたが、割りと静かな曲で、会場の盛り上がりも比較的静かだったと思います。

しかし、2曲目のヴァイオリン協奏曲が、少なくとも最終楽章は、大暴れの大興奮で、まさに下野さんのためにあるような曲。
いや、ソリストだって、暗譜で完全に手の内の入った熱演。
ヴァイオリンを引きずり回すような曲、演奏、それは独奏ヴァイオリンだけでなく、オーケストラのヴァイオリン・パートも!
下野さんらしいドッカン、ドッカン…で曲が終わると、会場は結構湧きました。
作曲者も舞台に呼ばれ、気合いの入った演奏に満足そうな様子でした。

後半は宮本益光さんの独唱(と言って良いのかわかりませんが)で、HKグルーバーのフランケンシュタイン!!
マイクを使ってPAが使われていましたが、うまい、うまい!
声色を使い分け、全身で演じる宮本さん。
こういう役のついた(?)曲で聴くと、つくづく宮本さんって芸達者だと思います。
私は「第九」の独唱での宮本さんの歌唱をあまり良いとは思わなかったのですが(暴言失礼!)、その後、オペラなどで役を演じるのに接すると、これはもう脱帽せざるを得ない存在感です。

オケからも「仕掛け」が次々と飛び出す。
ただ、正面の席で「見て」いなかった私は、多少…、いや、かなり、ついて行けなかったことは否めません。
また、「PAを通した音」に多少の聴き疲れ感を感じたのも否めません。
演奏の途中で帰る人は私の視界の範囲では片手で数えられるくらい。
でも、終演後、十分に会場が湧いていたかと言うと、コリリアーノの協奏曲の方が湧いていたような気もします。

後半はちょっとネガティブな感想になってしまったが、これは私が個人的に少々疲れ気味であったことも影響しているかもしれません。
“自粛”しようかと思ったのだが、この日の演奏会を逃すと、たぶん一生聴けないだろうと思って足を運んだので…。
まあ、貴重な体験ではありました。

ちなみに、プレトークの後、客席で自作を聴いていて、2曲目の演奏の後に舞台に呼ばれて答礼したコリリアーノ氏、後半のHKグルーバーの曲では、客席にはいらっしゃいませんでした。
私個人としては、コリリアーノの協奏曲が、曲も演奏も、一番楽しめました。

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