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2012年6月 4日 (月)

児玉麻里&児玉桃(2012/6/4)

2012年6月4日(月)19:00
JTアートホール アフィニス

ピアノ:児玉麻里
ピアノ:児玉桃

(JTアートホール室内楽シリーズ
No.371 二台ピアノの精華~児玉麻里&児玉桃~)

モーツァルト:二台のピアノのためのソナタK.448(375a)
フォーレ:ドリー Op.56
(連弾)
ストラヴィンスキー:春の祭典(二台ピアノ版)
ラヴェル:マ・メール・ロワ
~パゴダの女王レドロネット、妖精の園
(連弾)(アンコール)

モーツァルトの作品は、確か、同じ麻里さん、桃さんの演奏で、たぶん同じ曲を、LFJで聴いたと思います。
しかしそれは、約800席のホールB7の最後列でした。
小さいホールで聴く音は全く別物と言って良いくらいの素晴らしさ!
躍動感あふれる楽しさ、情感を込めた音。
曲の構造も「ああ、やっぱりモーツァルトは凄いよ、アイネ・クライネ…に匹敵するのでは?」と思えてきます。
もちろん、それを示してくれたのが、隅々まで気配りが効いた、息の合った演奏であったことは言うまでもありません。

2曲目のフォーレは連弾。
2台ピアノでも連弾でも、2人の均質性は明らかです。
別々に聴けば、それなりに違う個性を感じることもあるお二人ですが、やはり一緒に弾くと、他人ではない関係性が溶け合います。
表情付けが徹底され、美しいことこの上ありません。

そして後半のストラヴィンスキー。
管弦楽でないハンディなど、思い出させない凄まじい集中力が襲いかかってきます。
ソロで聴いても凄い方が二人揃って、葛藤も妥協もなく、響き合い、溶け合い、ぶつかり合わずに共鳴して、1+1>2。

LFJでの小曽根さんと桃さんの競演?は、私は体調不良で聴くのを断念したのですが(空席をひとつ作ってしまい、申し訳ありません!)、本日の「響」演!の音を小ホールで浴びた快感は筆舌に尽くし難いです。

なお、2台ピアノの時は、麻里さんが上手側、桃さんが下手側。
アンコールでは、椅子を下手側に移動して、連弾でマ・メール・ロワから2曲。
これまた、管弦楽でないハンディを全く感じない美しい音の粒子。
すみずみまで磨きあげ、表情付けをし、妙技を尽くし、気合いを入れ、その上での均質性だから凄い、凄い。

こういうことを言うとひんしゅくをかいそうですが、表情付けの徹底が十分でないオケの演奏よりも、表情付けがすみずみまでゆき届いた児玉姉妹による2台ピアノの方が、数段素晴らしいかもしれません。
もっとも、最近、春の祭典の、むごいオケの演奏というのも、ほとんど出会わないような気もしますが。

こうして児玉姉妹による2台ピアノの演奏を聴いた後で、昨日の麻里さんによるチャイコフスキーのピアノ協奏曲を思い出すと、あの協奏曲でのピアノも、本日のストラヴィンスキーに通じるところがあるような、鋭い音の連射だったのかな。
今回の「来日」では、私は日程の都合が付かず、もう聴けないのですが、麻里さんも桃さんも、またぜひ聴きたいです。

20120604

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