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2012年7月12日 (木)

広上淳一/読響(2012/7/12)

2012年7月12日(木)19:00
サントリーホール

指揮:広上淳一
読売日本交響楽団

(第517回定期演奏会)
ヴィオラ:清水直子

武満徹:トゥイル・バイ・トワイライト
(読響1988年 創立25周年記念委嘱作品)
バルトーク:ヴィオラ協奏曲
バルトーク:44の二重奏曲~21番「新年のあいさつ」、
      38番「ルーマニアン・ダンス」
(アンコール)
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」

広上マジック炸裂!
濃厚ではなく、オリエンタルでもありません。
血液サラサラ状態で活性化された人体のよう。
それなのにアッサリしていなくて、ちりばめられた表情付けは多彩、多彩!
シンフォニックに磨き上げられた艶やかな音。
マエストロの動きはめまぐるしいですが、無駄に動いているわけではなく、全ての動作に意味がある。
マエストロが力むと、音がその通りにズドンッと鳴る。
ひとつひとつの動作、いや、手のひらの動きまでが高効率で音像に変換される快感!
それだけでなく、右手と左手で、遠近法をも表出してしまう。
まさに「交響」組曲!(←日本語だけなんですかね?)

武満徹、バルトーク、リムスキー=コルサコフと、(西洋から見た)「東方」を感じてもおかしくない3曲。
感傷的にならずに、むしろスマートに音響を構築したマエストロの新境地?
読響のコンディションも相当に良かったのではないでしょう?
素晴らしく調和した音だったと思います。

武満徹さんの作品は、比較的明晰な音だったのかな?
私は武満さんの曲はあまり相性が良い方ではないのですが、この演奏は心地良く耳を傾けることが出来ました。
東洋的ではないモダンなサウンド。
しかし、外面的にはさほど難解なように聞こえなかったのは、シャープさをあまり強調しない演奏のため?

清水直子さんの独奏によるバルトークのヴィオラ協奏曲は、ピーター・バルトーク版とのこと。
通常の版との違いは私の耳ではよくわかりませんが、これまた東欧的ではなく、モダンなサウンド。
清水さんのソロも全身を駆使しての快演。
最後は、マエストロの鼻息とヴィオラのための協奏交響曲に…。

清水直子さんのアンコールは、譜面台が2つ用意されて、読響ヴィオラ首席の鈴木康浩さんとのデュオ。
清水さんに全く負けずに弾き切った鈴木さんもさすが!

「シェエラザード」でのコンマスの小森谷さんのソロも、相当に素晴らしかったのではないでしょうか?
(○○さんよりうまいのでは?…暴言失礼!)
そろそろ「ソロ」を付けても良いコンサートマスターでは?(つまらなくてすみません。)
異国情緒に背を向けたような、モダンでスタイリッシュな「シェエラザード」だったように感じました。

20120712

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