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2012年7月13日 (金)

三ツ橋敬子/新日本フィル(2012/7/13)

2012年7月13日(金)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:三ツ橋敬子
新日本フィルハーニー交響楽団

(第23回 新・クラシックへの扉)

チャイコフスキー:バレエ組曲「眠りの森の美女」
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」
         ~ポロネーズ
(アンコール)

半休をとってトリフォニーへ。

「眠りの森の美女」は、いきなりパワフルな音にびっくり。
昨年の東フィル定期で「英雄」を聴いた時は、最強奏で「少し飽和状態」のような印象も感じましたから…。
この日は、空回りせずにオケから強い音を引き出している印象。
しなやかさと言うよりは、力ずくで、ぐいっ、ぐいっ、という感じはしましたけど。
そういう意味では「強気、一本槍」の感もあり、意地悪く見れば一本調子、平板な感もありました。
表情付けはされているものの、そして、それは素人のレベルではないものの、もう少し「心が踊るような」楽しさが欲しいと言うのは欲張り過ぎでしょうか?

しかし、後半の「悲愴」では、悲壮感すら漂う緊張?の指揮?が良い方に作用して、緊迫感のある好演になりました。
全ての箇所がうまく行っていたとは言いませんが、全般的には楽章を積み重ねるにつれて、尻上がりに良くなっていったと感じました。
第1楽章の最後の辺りでは「やっぱり弱音部で緊張感を保つのは難しいのかな?」とも思いました。
しかし、第2楽章では音が雄弁に語り出し、迫り来るものがありました。
第3楽章も空回りせずに堂々とクライマックスを築きましたた。

しかし…。

第3楽章が叩きつけるような音で終わった瞬間、上方階の客席から盛大な拍手…。
しかも、なかなかやめない。
やめないだけでなく、2回くらいブラボー?を叫んだ方がいらっしゃいました。
三ツ橋さんは間を置かずに第4楽章へ続けたかった様子。
身動きせずに、拍手が収まるのを待った指揮者と楽団員の皆さん。
拍手が収まると同時の第4楽章開始。
再開後の第4楽章は、中断(?)の影響もなく、素晴らしく高揚しました。
多少荒削りの部分があったにせよ、十分に素晴らしかった。
面白いもので、…いや、当然なのかもしれませんが、振ろう、振ろう、としている箇所よりも、むしろラフに振って身体全体で表現している時の方が、オケから魅惑的な音が生まれてくる。
脱力も指揮の力量のうちなのでしょうか?

アンコールの「エフゲニー・オネーギン」のポロネーズは…。
うーん。
無理にアンコールをやることもなかったのではないか…という気がしました。
前半の「眠りの森の美女」で感じたような印象が戻り…。
あえてスローテンポで演奏したのかもしれませんが、まるでブルックナーみたい。

…というわけで、全てを手放しで「素晴らしい」とは言えない…と言うのが正直な感想ではありましたが、少なくとも「悲愴」はかなりのレベルに仕上がっていましたし、「また聴いてみたい!」と思わせるものは持っている方だと思います。
2日目は私は行きませんが、もっと良くなるのではないでしょうか。
辛口な感想ではありましたが、私はこれでも、三ツ橋さん応援派です。
そのうち、10年くらい経つと、ふてぶてしい女傑に変貌するのでしょうか?
それはそれで楽しみですが、今の謙虚な三ツ橋さんを聴くのも、良いものです。

20120713

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コメント

初のコメントです。
昨日の演奏会が早速記事となっているのに驚きました。sign01彼女の学生時代からのファンなので、活躍の舞台の広がりを嬉しく思っています。
終演後のワンコインパーティーで、女房と一緒に、久しぶりにお会いできました。小生も週に一度ブログを書いておりますので、昨日の事をその内に書くつもりです。今後とも彼女を応援して下さいますようお願い申し上げます。

投稿: 歌好き爺さん | 2012年7月14日 (土) 10時13分

歌好き爺さん様
コメントありがとうございます。
シーズンプログラムが発表され、三ツ橋さんが指揮することを知ったときから心待ちにしていた演奏会で、一回券発売初日にチケットを購入いたしました。
学生時代から応援されている方が在京プロ・オーケストラの主催公演を指揮するようになるなんて、本当に応援のし甲斐がありますね。
私も遅ればせながら、これからも注目し、応援してまいります。

投稿: 稲毛海岸 | 2012年7月14日 (土) 19時27分

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