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2012年7月23日 (月)

カリニャーニ/読響(2012/7/23)

2012年7月23日(月)19:00
サントリーホール

指揮:パオロ・カリニャーニ
読売日本交響楽団

(第551回サントリーホール名曲シリーズ)
ヴァイオリン:南紫音

〈ドビュッシー生誕150年〉
ドビュッシー(ビュッセル編):小組曲
サン=サーンス:ハバネラ
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
パガニーニ:カプリース第10番
(アンコール)
サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」
プッチーニ:「マノン・レスコー」間奏曲
(アンコール)

一週間前の二期会のオペラで「これまでコンサートで聴いていたカリニャーニさんは何だったのか!」などと偉そうに言っておきながら、そうツィートした舌の根も乾かぬうちに、臆面も無く、読響の演奏会へ。
あれはあれ、これはこれ。
そして、私のこれまでの数回のカリニャーニさんの読響客演の鑑賞の中でベストの演奏だったかもしれません。
2週続けて、マエストロのオペラとコンサートが、両方聴けた幸せ!

冒頭の小組曲では、ふわっと立ち上がる音が心地良い。
オペラ的な甘美な旋律…などと感じるのは思い込みのせいかもしれませんが、弦楽器は果汁がしたたり落ちるかのような、果肉プルルンのような(?)美しさ。
終曲ですら、鋭角的にならずに…。

南紫音さんの独奏によるサン=サーンスの2曲は、「こりゃオペラだよ」と言いたくなるような伴奏。
それも相まって、ヴァイオリン独奏は、技巧的歌唱のソプラノ歌手のような…と言ったら南さんに失礼ですかね。
劇的に、甘美に、縦横無尽に、歌い、叫び、また歌う。
南紫音さんのアンコールは、無伴奏で、パガニーニとのこと。
これはこれでスリリングで良かったと思いますが、本編の“ミニ協奏曲”の方が、より酔わせてもらった印象も多少…。
贅沢過ぎる感想ですが…。
でも、こういう“ミニ協奏曲”は、意外とフルの協奏曲とは異なる難しさがあると思います。
それを、南さんは、そしてバックのオケも、十二分に魅惑的に聴かせてくれました。

後半の交響曲第3番「オルガン付き」も、第1楽章後半の甘美な部分はもう、悶絶しそうな美しさ。
それ以外の劇的な音の迫力はギリギリの節度で踏みとどまる、煽りの一歩手前。
しかし、カリニャーニさんの指揮の動作は、ところどころ脱力してみせたりして、余裕のドライヴ。

アンコールは「マノン・レスコー」の間奏曲。
演奏会冒頭から「やっぱりオペラのマエストロだよ、この歌い回し」「次回はぜひオペラ名曲集を!」などと先入観(いや、後遺症?)で聴いて来ましたが、最後は正真正銘の…。

マエストロの読響客演を全部聴いているわけではありませんが、私の鑑賞経験の中では読響のコンディションが一番良かったかもしれません。
交響曲の演奏終了時に、オルガンの残響が消える前にブラボーを叫んだ方がいらしたことは忘れることにしましょう。

なお、ひとつの仮説、単なる憶測ですが、これまでのマエストロの読響客演は、比較的スケジュールがタイトな来日が多かったような気もします。
今回は二期会を含めて比較的長期間の滞在で、もしかして、マエストロのコンディションも良かったのでしょうか?
いや、それは気のせいでしょう。
指揮者は時差ボケには慣れているでしょうし。

201207231

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