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2012年8月 4日 (土)

飯守泰次郎/東京シティ・フィル(2012/8/4)

2012年8月4日(土)15:00
ティアラこうとう大ホール

指揮:飯守泰次郎
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(真夏の第九こうとう2012)
ソプラノ:日比野幸
アルト:金子美香
テノール:与儀巧
バリトン:萩原潤
合唱:ティアラこうとう真夏の第九合唱団
合唱指揮:四野見和敏

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

スリムで俊敏、やや速めなのに、ズシーンとした重量感を伴うという、相反する要素が融合した「第九」の快感!
プログラム冊子に記載はありませんが、東京シティ・フィル公式ツィートによれば、ベーレンライター版とのこと。
対向配置での演奏です。

私は版による音の違いがわかるような知見はありませんが、見えている範囲では…そして聴感上も、ノン・ビブラートではないものの、ビブラート控え目だったのでしょうか?
速い旋律を、細部の仕上げを疎かにせずに弾き、吹いたオケの皆さん、大健闘だったと思います。

飯守さんの指揮は、素人の私の目から見れば、細かく拍子を刻むことなく…。
いや、至近距離から見れば、指揮棒の先を数センチ動かして完璧に刻んでいるのかもしれませんが、すっくと仁王立ちで、顔の表情と身体のひねり等で煽っての指揮。
「あわわわわっ!わっ!」とは言っていませんが、そんな表情。
それに素直に反応し、素直に点火!するオケの皆さん。

合唱団は、さすがにプロのコーラスやオケの付属コーラスと同等とはいかないものの、昨年よりもまとまりが良かったのではないでしょうか?
独唱者は、一部の方に「少し声を張り上げ過ぎでは?」と感じた箇所もあったのですが、手抜き無しの準備の行き届いたプロの歌唱でした。

先月のこうとう定期の演奏も良かったのですが、オケ主催公演ではないものの、今回の第九もシティ・フィルは好演。
このオケで時折必要になる脳内補正回路の出番はほとんどありません。
鷹栖さんの後に座っている小瀧さんもだいぶ音がシティ・フィルに馴染んで来た様子。
(正団員ではないようですけど。)
オケの好演は、良いゲスト奏者が揃ったのか(暴言失礼!)、宮本監督効果か、その両方でしょうか?
名誉職(桂冠名誉指揮者)に退いたとは言え、これだけ「飯守泰次郎さんの音」を具現化できるシティ・フィル。
やはり長年連れ添った蓄積は大きいのでしょう。

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