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2012年9月12日 (水)

広上淳一/東京シティ・フィル(2012/9/12)

2012年9月12日(水)19:00
東京オペラシティコンサートホール

指揮:広上淳一
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(第261回定期演奏会)
フルート:高木綾子
ハープ:吉野直子

モーツァルト:交響曲第31番「パリ」
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲
イベール:フルートとハープのためのEntr'acte
(アンコール)
ハイドン:交響曲第102番

ハイドンの方がモーツァルトより長生きした…ということを、確信犯的に?示したスケールの大きい、しかし重すぎない名演でした!

マエストロの客演は10年ぶりとか。
その変幻自在の動きに、シティ・フィルはよく追従しました。

モーツァルトの「パリ」交響曲では、いやはや、広上マエストロのハツラツとした生、命の喜びに満ちあふれた音楽に、完全にノックアウトされました。
小編成のシティ・フィルによる古典派の曲は良い演奏になることが多いような気がしますが、これはもう、格別の「音」の「楽」しさです。
広上マエストロの動作の技は変幻自在。
その、ときには大胆に、ときに微細に、繰り出す力み、ひねりにもオケは完璧に追従。
マエストロは楽しそうな表情ですが、オケのメンバーの皆さんの目つきは鋭い。
必死に食らいついていたのでしょうか?
しかし、出てくる音は楽しい、楽しい!

続くフルートとハープのための協奏曲では、もはや神技の域の吉野さん、美しいけど力強くもある高木さん。
ソリストのお2人は、曲目も同じで、7月のスダーン/東響によるモーツァルト・マチネの追体験。
追体験のはずですが、再び唖然とするしかない演奏。
もっとも、バックのオケの響きは、スダーン監督のピリオドっぽい音とは違います。
それでも、昔に比べれば、広上マエストロのモーツァルトも、リズムのメリハリなど、少しだけピリオド方面へ移行した気もします。
でも、近年は、そろそろ、ピリオドか、ピリオドでないかは、素人の私にとっては、あまり重要ではなくなってきました。
ピリオドだって、非ピリオドだって、演奏が良ければ快感です。

休憩後のハイドンは、前半の小気味良いモーツァルトから一転、巨匠風?
出だしが微妙に…ごくごく僅かですが…かみ合わない印象もあったのですが、繰り返しでマエストロが大きく動いて威嚇?したこともあってか、その後は順調。
特に、第3楽章以降が凄まじい。
ベートーヴェンに匹敵するかのような重厚な迫力と、ハイドン特有の軽妙なユーモア感を両立した演奏。
マエストロの動きは激しい。
それも細かく振らずに任せておいて、ここぞというところで計算ずくの半狂乱の動き。
確信犯的に大きな音楽として、モーツァルト没後の進化した交響曲として描いた演奏。
完璧な追従という意味ではパリ交響曲の方が上だったかもしれませんが、後半も十分にマエストロの術中だった東京シティ・フィル。
この招聘は、大成功!だったのではないでしょうか。

※東京シティ・フィルメンバーによるプレ・コンサート18:30~

ロッシーニ(松原幸広編曲):「猫の二重唱」
                 (ヴァイオリン二重奏版)
水野良樹(松原幸広編曲):「風が吹いてる」
                 (弦楽四重奏版)
                 (NHKロンドンオリンピック
                   テーマソング)

第1ヴァイオリン:高木聡
第2ヴァイオリン:吉田巧
ヴィオラ:佐藤裕子
チェロ:薄井信介

本日は都内某所で15:30から会議…というおいしいプチ出張。
17:00に解放されて初台へ向かったら、早く到着し過ぎました。
「ああ、都心に勤務している人はいいな…」と、こういうときだけ思います。
(転勤したいわけではありません。)
早く到着したおかげで、開演前のロビーコンサートも聴くことが出来ました。
暑さバテして疲弊していたのですが、ヴァイオリンの音色を聴いたとたん、疲れも忘れてしまう癒しの効果。
良い音楽には解毒作用がきっとありますよね。

20120912

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