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2012年9月20日 (木)

インバル/都響(2012/9/20)

2012年9月20日(木)19:00
東京文化会館

指揮:エリアフ・インバル
東京都交響楽団

(第741回定期演奏会Aシリーズ)
バリトン:小森輝彦

【新・マーラー・ツィクルス①】
マーラー:さすらう若人の歌
マーラー:交響曲第1番「巨人」

なんと情報量の多い指揮。
ひょうひょうと振っているようで、実はキューの出しまくりだったりします。
そのキューに応えて、情報量の多い演奏。
それでいて勢いは失わず、変化球、瞬発力のある立ち上がり、ギアチェンジにも平然と追従する都響、凄過ぎ!です。
先日のみなとみらいホールでの演奏会では、近くの席の方のノイズで集中力を切らしてしまい、満場大喝采の中で取り残されましたが、横浜の仇討ちを上野で完遂。
めでたし、めでたし。

前半の、小森輝彦さんの独唱による「さすらう若人の歌は」、みなとみらいの「反対側」に近い席で「声」を聴いた時と単純比較は出来ませんが、ほんの少しだけ、不安定な箇所があったような気がしたのは私の気のせいでしょうか?
まあ、目くじらを立てるほどでもないのですが…。

後半の「巨人」は、第3楽章くらいまでは「のめり込む」と言うよりは「味わう」に近い聴き方をしていました。
それでも妙技の連鎖は唖然とするほど。
でも「やはり満席に近い状態の東京文化会館は音が吸収されるのね」などと思ったことも事実です。
「直接音の威力はあるけど、包み込まれるような体感は無理かな?」と思ったりしました。
しかし、第4楽章では、その音響的なもどかしさも霧散。
唖然として音の急流に、ただただ身を任せるのみとなりました。

インバルさんは第1楽章と第2楽章は間合いを置かずに続けましたが、この日は(先日のみなとみらいと違って)第4楽章の前に間合いをとりました。
眼鏡がくもったか、汗でしょうか?
しかし、その間合いで緊張感が切れるような都響ではありません。
始まった第4楽章の威力は冒頭から凄まじいもの。
嵐のように、荒らして、あっという間に過ぎて行ってしまいました。

この日はインバルさんが、オケが解散し始めても舞台袖で答礼していたためか、一般参賀はなし。
しかし、会場は十分すぎるほど湧いていました。
個人的事情で横浜での演奏と比較出来ないのは少し残念ですが、リベンジの機会を得たことを素直に喜びたいと思います。

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