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2012年9月 3日 (月)

高関健/都響(2012/9/3)

2012年9月3日(月)19:00
東京文化会館

指揮:高関健
東京都交響楽団

(第740回定期演奏会Aシリーズ)
ピアノ:岡田博美

≪日本管弦楽の名曲とその源流-16≫プロデュース:一柳慧
松平頼暁:室内オーケストラのための
      「コンフィギュレーションⅠ」
松平頼暁:室内オーケストラのための
      「コンフィギュレーションⅡ」
松平頼暁:オーケストラのための「螺旋」
ベリオ:協奏曲第2番「エコーイング・カーヴ」
   (ピアノと2つの楽器群のための)
(日本初演)

後半のベリオでの岡田博美さんのピアノ、凄すぎ!
高級車ベンツ楽々乗りこなし、アウトバーンを疾走するような(←経験ないですけど)安定感とハイパワー。
難曲ですよ、これ、普通は、たぶん。
前半の松平頼暁さんの作品も十分に面白かったのですが、ベリオではオケも、より興が乗った演奏になっていたようでした。
難解を通り越し、理屈もわからずパワーに圧倒された体感でした。

前半の松平頼暁さんの「コンフィギュレーション」は、ⅠとⅡが、間に拍手を挟まず、2つの楽章のように演奏されました。
小編成ですが響きにスリムな印象はなく、十分に響いてきます。
この複雑な論理で組み上げられた曲を、理解は出来ないにせよ、勝手に感じることは私にだって出来ます。

松平頼暁さんの曲というと、尾高賞受賞作品をN響定期のFM生中継で聴いて、さっぱりわからなかった記憶があります。
(マリンバとオーケストラのオシレーションだったと思います。)
あの頃でも三善晃さんの曲(例えば、童声合唱とオーケストラのための響紋)などは「感じる」ことは出来ました。)
「難解な作曲家」という印象を持っていて、この日の曲だって、演奏は超・大変そうな曲で、それでも、「感じる」ことは出来ました。
でも、あの頃に比べて私が進化したのではないでしょう。
おそらく演奏する皆さんの技量が格段に進化したのでしょう。

松平頼暁さんの3曲目、オーケストラのための螺旋は、大編成のオケ。
これも緻密かつロジカルに組み上げている曲なのでしょうが、一般聴衆の私は「響きを楽しめばいいや」と割り切れば十分に面白い。
高関さんの指揮は、見た目は多少、楽譜に首っ引きの感もありましたが、まあ、曲が曲ですしね。

前半の松平頼暁さんの3曲では、休止の前の音の止め具合が微妙に揃わない箇所が何箇所かあったような気がしましたが、楽譜の指示、作曲者の意思でそうしているのか、そうではなかったのかは、ド素人の私にはわからず。
まあ、それは些細なことです。

休憩後のベリオでは、基本的にピアノを囲むように管楽器が多勢のグループ、後方の普通は管楽器が並ぶ壇には、弦楽器が多勢のグループ。
山本コンマスと遠藤首席があんな所に…。

前述のように、岡田さんのピアノが目の覚めるようなパワー全開!
音を意図的に散りばめたはずの曲が、作為的に飾りたてた印象は皆無な音の洪水に…。

終演は20時30分過ぎくらい。短い演奏会でしたが、これだけの難曲が4つも並べば、物たりなさは感じません。
ド素人の私の体感としては、後半のベリオの方が演奏は僅かに上だったような。
都響定期クオリティの名演!
まあ、前半だって、不満を言うほどのことではありません。
音が楽しい!

演奏に先立ち音楽評論家の片山さんと作曲の松平さんによるプレトークがありました。
しかし、その間ずっとしゃべっているグループ(比較的若い世代の方)が客席に居て、閉口しました。
少し離れていた私でもそうだったので、もっと近くの席の人は、プレトークは聞き取れなかったのではないでしょうかねえ…。

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