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2012年9月 9日 (日)

藤原歌劇団「夢遊病の女」(2012/9/9)

2012年9月9日(日)15:00
新国立劇場オペラパレス

藤原歌劇団
ベッリーニ:夢遊病の女

2枚看板の光岡さんは、立派な「もう1枚」!
しかし、脇を固める歌手の水準が初日をはるかに凌駕する印象。
やっぱり総合芸術(娯楽)は、高橋薫子さんの孤軍奮闘よりも、総合力で勝負!

幕が上がり「リーザは昨日より良いのでは?」と思ったら、エルヴィーノも、ロドルフォ伯爵も、昨日よりはるかに素晴らしい!
無理して声を張り上げている印象はなく、余裕で声が伸びる。
昨日は高橋薫子さんだけが断トツの感もありましたが、2日目は共演者も万全です。

アミーナの光岡暁恵さんも、昨日の高橋薫子さんに劣らず素晴らしい声。
高橋薫子さんと比べると、変化球をあまり混ぜずに直球勝負…の印象ですが、それこそが少し若い世代の特権。
変に縮こまらずにパワー全開で行くのは、はるかに好ましい。
この2枚看板は、本当に甲乙つけがたい素晴らしさです。

コーラスが力強いハーモニーの時に、アミーナの光岡暁恵さんが声を出し始めると、埋もれることなく、くっきりと浮かび上がるのは昨日の高橋薫子さんと同様。
本当に愛らしい、美しい声。
技巧の駆使を聴衆に意識させません。

オケは、出だしでは昨日同様に「うーん…。」と言いたくなるような音を出してしまっていたようですが、滑り出してしまえば「文句無し」どころか「素晴らしい!これぞオペラのオケ!」の印象になるのも昨日同様。
マエストロの棒の魔術です。

脇を固める歌手の皆さんは、第1幕からずっとパワー全開だったエルヴィーノ、ロドルフォ伯爵、リーザだけでなく、第2幕ではテレーザの肝っ玉母さんぶりも大迫力。
公証人は2日とも同じ方だが、もう少し自然なコミカルさが欲しいと思いました。
笑うに笑えません。

演出の方は、2日続けて見ても、何か意図を込めて動かしているのか、何もしていないのか、私にはわかりませんでした。
状況によってころころ変わる、操作される大衆(群衆)の心理を描いた…と言っても、それは、もともと作品に入っているものでしょうし…。

2日続けて観た印象では、高橋薫子さんの方が僅差で格上かもしれませんが、光岡さんの直球勝負も2枚看板の1枚を担うのに不足なし。
孤軍奮闘の初日より、役者の揃った2日目に軍配かな、と思いました。

夢遊病と判明しでハッピーエンド、幸せいっぱい、万事解決!と言うストーリーの結末に違和感を抱くのは野暮なんでしょうね…と思いつつ…。
この先、治療しなくて結婚生活は大丈夫なんでしょうかねぇ?…などと気にするのは、やめておきましょう。

なお、蛇足ながら、本日、2階席ロビーに貼ってあったキャスト表は、何も考えずに撮影してきましたが、帰宅してから見たら、昨日のものでした…。

アミーナ:光岡 暁恵
エルヴィーノ:中井 亮一
ロドルフォ伯爵:デニス・ビシュニャ
テレーザ:牧野 真由美
リーザ:納富 景子
アレッスィオ:前田 進一郎
公証人:藤原海考

公演監督:岡山廣幸
指揮:園田隆一郎
演出:岩田達宗
合唱指揮:須藤桂司
合唱:藤原歌劇団合唱部
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

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