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2012年10月18日 (木)

コヴァーチュ/東フィル(2012/10/18)

2012年10月18日(木)19:00
東京オペラシティコンサートホール

指揮:ヤーノシュ・コヴァーチュ
東京フィルハーモニー交響楽団

(第73回東京オペラシティ定期シリーズ)

ソプラノ:天羽明惠
メゾ・ソプラノ:加納悦子
合唱:東京混声合唱団

リゲティ:ルーマニア協奏曲
リゲティ:永遠の光
(無伴奏合唱)
リゲティ:アトモスフェール
リゲティ:レクイエム

オール・リゲティ・プログラムで全席完売とは驚きました。
現代(近代?)音楽は、お呼ばれの演奏会ではなく、オケ主催の演奏会で聴くに限る?
超常的なハーモニーの異空間!
確かに、主催公演クオリティのオール・リゲティ・プロ。
素晴らしかったです。

冒頭のルーマニア協奏曲、これは「東フィルさん、相当に気合いを入れられましたね」というような目の覚めるような素晴らしい音で始まった曲。
この曲だけはNAXOS MLで予習した時に「あれ?間違えたかな?」と思った現代(近代)音楽らしからぬ曲。
もちろん、表面的に聴く分には、でしょうけど。

続く東京混声合唱団の無伴奏合唱による永遠の光。
おそらく何層にも重なったハーモニーなのでしょうが、それが不思議な調和で均質化されて響く。
こういう音は(予習はしましたけど)生じゃないとわからない。
本当に音が消えた後も、ずいぶん長いこと、コヴァーチュさんの指揮の動作は続きました。

合唱と入れ替わり、再びオケが登場して、アトモスフェール。
やはり多層かつ均質化された構造なのでしょうか。
表面的には持続する微弱音の極めて美しい音が印象的。
想像するに、難曲ですよね?演奏するの。
でも、鳴っている音は神経質ではない美しさでした。

ちなみに、ピアノの両脇に高い椅子でスタンバイし、ピアノの弦をこすって音を出していた方は、ピアニストなのでしょうか?
打楽器奏者なのでしょうか?
打楽器奏者ですよね?
その演奏の姿はよく見えましたけど、私の耳では、音色はあまりわかりませんでした。)

休憩後のレクイエムは、地の底から響くような男声の低域、コントラバス。
それと対極的に天まで突き抜けるようなソプラノ独唱。
弱音器を付けた上に消え入るような小さな音のトロンボーン。
オケの皆さん、自分の出番でない所でも、全く気を抜かぬ鋭い視線で演奏の成り行きを見守る。
耳をつんざくように鳴り響く強奏よりも、無音に近い静けさ(咳などの会場ノイズは多少あり)が、恐ろしいような、心地よいような…。

会場ノイズと言えば、途中、鈴の音が2回くらい聴こえたような気がしましたが、あれは会場ノイズ?
私の気のせい?
音が完全に消えてもまだ振り続けるコヴァーチュさん。
完全無音状態のオペラシティの空間に響く咳の音。
「お客さん、ここ、咳をするところじゃないですよ」と言いたいところですが、もちろん、楽章間と間違えたのではなく、やむをえなかったのだとは思います…。

ともあれ、Naxos MLで予習はしたものの、我が家のローエンドの装置では絶対にわからなかった音響でした。

蛇足ですが、2階席のロビー奥に、指揮者を映すモニターが置かれていたのですが、どこで使ったのか、気がつかなかった私。
休憩時間には電源オフになっており、画面は消えていました。

蛇足、その2。
チケットを買ったとき、P列は販売なしとのことで、実際、P列の座席は撤去されてはいましたが、その場所は、特に使わなかった様子でした。

リゲティというと、私はピアノ協奏曲ヴァイオリン協奏曲(80-90年代)くらいしか生で聴いた記憶がなくて、今日のコヴァーチュ/東フィルの4曲(50-60年代)は、ずいぶん印象が違いました。
作風の変遷なのですか?
もっと聴いてみたくなりました。
東フィルさん、またやって下さい。
完売しますよ。

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