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2012年10月21日 (日)

ホリガー/水戸室内管弦楽団(2012/10/21)

2012年10月21日(日)14:00
水戸芸術館コンサートホールATM

指揮・オーボエ:ハインツ・ホリガー
水戸室内管弦楽団

(第85回定期演奏会)

ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」
ルブラン:オーボエ協奏曲第1番
J.S.バッハ:オーボエ・ダモーレ協奏曲BWV1055R
バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント

巨大な音楽!
指揮もオーボエも。
「室内」と言う言葉が似合わないくらい凄い!

ハイドンからして巨匠風と言って良いような巨大な音楽。
バロックティンパニの強打以外、ピリオドスタイル皆無。
濃厚に表情付けがされているようですが、基本は快速テンポでキビキビと進むので、もたれる印象はありません。
重量感と爽快感を両立したような演奏です。
ああ、ハイドンって、ベートーヴェンの時代まで生きたんだよな…と納得させられる演奏でした。

続くルブランのオーボエ協奏曲は、Nazos Music Libraryで予習して「良い曲だな」と思っていましたが、ホリガーさんが吹くとなるとさらに上のレベルになります。
ハイドンに続いて巨大な音響が出現する。
重量感と爽快感の両立はハイドン同様ですが、そこに、あの、オーボエソロが!

最初のうちはエネルギッシュに吹き振りをしていたホリガーさん、第1楽章が終わる頃になると、ソロが中断すると息が上がったような素振りも…。
しかし、再度楽器をくわえると、全く問題ないどころかさらにヒートアップする!
最終楽章の最後の方では、ソロの合間は息を整える方を優先し、指揮の動作は控えめにした感もありましたが、それは視覚的なことであって、音楽は何の問題も無く、とてつもなく凄い。
演奏が作品を超えてしまった…のかどうかは私にはわかりませんが、とにかく巨大な、でも楽しい音楽でした。

休憩後のバッハも吹き振り。
ピリオドのピの字も無い?バッハ。こ
れを巨匠風と言って良いのかわからないですが、やはりスケールの大きいソロと指揮。
今どき、こういうスタイルのバッハで客席を威圧できるとは、ホリガーさん巨大なり。

最後のバルトークでは、一変して(と私には感じました)研ぎ澄まされたシャープな音が印象的。
ピツィカートの微弱音から全奏者による最強奏まで、多彩、微細。
そして、この人数とは思えない音圧が客席を威圧。
それをこの身に受け止める快感!

ホリガーさんの音楽は、すでにオーボエひとつには収まらなくなっているのでしょう。
そして指揮はすでに余技ではありません。
しかし、そうであっても、ひとたびホリガーさんがオーボエを吹いたとき、そこにはオーボエひとつとは思えない巨大な音楽が、別次元の音響で鳴ります。
「音色」などというレベルの話しではありません。

いったんオケが引き上げた後、拍手が鳴り止まず、再度オケのメンバーと一緒に登場して答礼したホリガーさん。
オーボエの枠はおろか、室内管弦楽団の枠をも超越したような、巨大な、巨大な、威圧される、でも、とてつもなく楽しい、快感の音楽体験でした。

10月の3連休は、ロジェストヴェンスキーさんを優先したため、今回のホリガーさんの来日は聴けないかな…と諦めていました。
しかし、ちょうどスケジュールが空いている日曜日に水戸室内管弦楽団を指揮し、オーボエも吹く!というのを発見!
ハイドンの交響曲まで指揮するとあっては行かない理由が無い…と思ってチケットを買いましたが、
(協奏曲がモーツァルトではなかったので)
ハイドンはもちろん、協奏曲も、バルトークも、本当に素晴らしい体験。
聴きに行って良かったです。

20121021

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