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2012年10月 7日 (日)

ロジェストヴェンスキー/読響(2012/10/7)

2012年10月7日(日)15:00
東京芸術劇場コンサートホール

指揮:ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
読売日本交響楽団

チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
チャイコフスキー:イタリア奇想曲
チャイコフスキー:交響曲第5番

前日の“続き”が聴けた幸せ!
しかもその“続き”は、トテツモナイ“続き”でした。
パルジファルを3日連続で演奏したオケだから受け止めて音にすることが出来るトテツモナイ音楽パート2!

前日の演奏を聴いた身としては、少々のことでは驚かないはずだったのですが、この日も驚きの再体験、いや、さらにパワーアップした体験でした。

幻想序曲「ロメオとジュリエット」は、この曲が、盛り上がってからが勝負…の曲などではなく、ドラマは冒頭から始まっている!ということを初めて知ったような気分。
一音一音が意味深く、ざわめき立ち、絶妙に響く。
深い、深い曲だったのですね!
そのドラマが激しく動き出しても、音楽は悠然と言って良いほどの貫禄で鳴ります。
大河の流れのように、急流でも押し寄せるように、悲しみは切々と…。
この曲のこんな演奏、私はかつて聴いたことがあっただろうか?と思えてきます。

続くイタリア奇想曲も、格調高い泰然とした音楽。
タンバリンが鳴ろうが、シンバルが鳴ろうが、決してお祭り騒ぎにならない!
こんな深遠なタンバリンの音、初めて聴いた…と言ったら言い過ぎでしょうか?
曲調の場面転換を感じさせない連続性での演奏でした。

そして後半の交響曲第5番。
ロジェストヴェンスキー三の指揮は、要所要所でキューは出すものの、その動作は小さいことが多く、回数も多くありません。
それなのに、それなのに、トテツモナイ音が鳴る!
メインの旋律だけでなく、合いの手のようなアクセントの「部分」すら意味深く響く!
第2楽章の最後など、指揮者は微動だにせずに音がピタリと止まりました。
クラリネットを筆頭に木管、ホルンを筆頭に金管、ティンパニOB菅原さんと、あげだせばキリがありませんが、好演の連続、それでいて音は見事に溶け合っています。

指揮者が力まずとも音が鳴る…と言いたいところですが、もしかしたらお年を召した今のロジェストヴェンスキーさんには、あの動きでも精一杯なのでしょうか?
鳴った音を聴く限りでは、ハンディの微塵も感じられず、パワーアップした印象すらあるのですが…。

そう言えば読響は、良い時には、チューニングの時から指揮者のカラーの音が鳴っているような気がすますね。
先日のミスターSの時も、現在進行形のロジェストヴェンスキーさんも…。
チューニングの音でわかった風なことを言うな!と叱られそうです…。

ちなみに、Twitterで教えていただいた情報によると、この日は前日に比べて、天井の反響板が客席側がさらに下ろされていて、水平に近づいていたとのことです。
前日は音がはね返って来る感じがあったのですが、今日は弱まって少し改善されていました。
なかなか奥が深い。

この日はテレビカメラは無し。
しかし映像収録はなくても、本日の演奏は、聴衆の記憶の中に生き続けるでしょう。
演奏体験として、読響の遺伝子の中にきっと残るでしょう。
このツィクルスが企画されたことに心から感謝したいと思います。

20121007

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