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2012年11月19日 (月)

小林研一郎/都響(2012/11/19)

2012年11月19日(月)19:00
東京文化会館

指揮:小林研一郎
東京都交響楽団

(第744回定期演奏会Aシリーズ)
ヴィオラ:店村眞積

ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」

良い時のコバケン!
それも、たぶん、最高に良い時の…。
特に田園!
音に宿る無限のニュアンス。
デッドな文化会館で聴いていることを忘れた至福の瞬間…の連続でした
読響芸劇マチネに続いて都響だけに…とひそかに期待していたのですが、大当たりでした!

一曲目の「イタリアのハロルド」は、私はこの曲をさほど聴き親しんでいないので断言は出来ませんが、ソロもオケも良かったのではないでしょうか。
店村さんのソロは、ソロにふさわしい発散する強いエネルギーがあります。
コバケンは譜面は置いてあるものの、開かずに暗譜での指揮。
オケの機能も都響ならではの鉄壁なアンサンブルと言って良いのでしょう。
この曲がコバケンの得意曲かどうか、私は存じ上げませんが、迷いの無い指揮姿に見えました。

会場の拍手は暖かいものでしたが、さすがに有名曲度?では「田園」にはかなわないのは仕方ないところ。
「田園」に乗らない奏者は帰れて、お客さんは帰れない、一石二鳥(?)の曲順。
そして、その「田園」が、本当に至福の、ため息ものの演奏でした。

コバケンの指揮の動作に力みはなく、むしろあまり手を動かないで見守るように振る場面も多い。
オケからも自発的に溢れる歓びの旋律。
都響のコンディションが良いのは驚きませんが、驚くような忘我の境地で、ただただ、聴き入るのみの素晴らしい演奏。
身悶えしたくなるような悦楽です。

小都響の木管陣の音色が素晴らしいのも驚きませんが、…と言いつつ、驚くような瞬間の数々。
特に、時折、気負いのようなものを感じることもあるオーボエの鷹栖首席が完全に自然体の演奏で溶け合っていたのも嬉しい限り。
もちろん弦楽器も、ホルンの音色も、美しい限り。

あえて欲を言えば、繰り返しをやってほしかったような…。
あまり注意して聴いていませんでしたが、第3楽章の繰り返し、ありましたっけ?
(自信ありませんが。)
コバケンはベートーヴェンでは繰り返しはやらないのですか?
読響三大交響曲でもやっていなかったような?

演奏終了後、フライングの拍手もなく、数秒の静寂の後、コバケンが脱力してからの拍手開始。
その後はかなりの数のブラボーも。
そして珍しく(?)コバケンお得意のスピーチはなく、代わりに最後は、オケ全員と一緒にお辞儀(○フィル・スタイル…)。

(しつこくてしみませんが、○月に聴いた別のオケの○○ー○○の音色とは、全くの別物でございました。)

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