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2012年11月20日 (火)

ティルソン・トーマス/サンフランシスコ響(2012/11/20)

2012年11月20日(火)19:00
東京文化会館

(都民劇場音楽サークル第602回定期公演)

指揮:マイケル・ティルソン・トーマス
サンフランシスコ交響楽団

ピアノ:ユジャ・ワン

アダムズ:ショート・ライド・イン・ア・ファースト・マシーン
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番
シューベルト(リスト編):糸を紡ぐグレートヒェン
(アンコール)
ラフマニノフ:交響曲第2番
ビゼー:「アルルの女」第2組曲
     ~「ファランドール」
(アンコール)
コープランド:バレエ音楽「ロデオ」より(アンコール)

なんか、人造的な音で、ロシアの哀愁とは無縁の音のような気がしますが、無機質ではなく、魅惑的かつ立派な音です。
構築されたモダンなサウンドの人工美に酔わされました。

一曲目のアダムズ。
フラブラ付き(なぜかこの曲だけ…)。
それはともかく、2曲目用のピアノは置いたままでの演奏。
音にパワーありますねー…って、大編成だから当然なのかもしれませんが、それだけではないような…。
物理的なパワーではなく…。

2曲目は、初めて生で聴くユジャ・ワンさま。
残念ながらステージがあまり見えない席でしたが、文化会館だけあってピアノがくっきりとした音に聴こえて飽和しない。
オケがめいっぱい鳴らしてもピアノが埋没せずに聴こえてきます。

世界第1位と第2位の経済大国の競演を、第3位の私たち聴衆が拝聴する構図…はさておき、排気量の大きい車のようなパワーですね。
思いっきり踏み込んでも余裕でパワーアップする感じ。

アンコールは、リスト編の「糸を紡ぐグレートヒェン」とのこと。
とっさに曲名を思い出せませんでしたが、聴き覚えがあるわけです。
私の嗜好としては、本編のプロコフィエフよりも、こちらの旋律美の方に、より魅了されました。
(既知感があったのに、曲名が思い浮かばなかった言い訳。ルチア・ポップさん没後は歌曲への興味が一気に冷めて久しいため。見苦しい言い訳で失礼。)

休憩後のラフマニノフは、出だしから押し寄せる旋律の魅惑。
しかしモダンっぽいサウンドで、ロシアの哀愁とは無縁の、大都会のラフマニノフ。
前述のように人造物っぽいですが、機械的にはならず、歌うところは思いっきり歌う。

全曲の統一感というよりは、なんとなく不連続っぽい部分の集合体のような印象も受けましたが、これは承知の上で、あえてそうしていたのでしょう。
素晴らしい箇所は多々ありましたが、特に第3楽章の美しさには、ただただ、身を任せて酔うのみです。

さすがに、サントリーホールの音響でこれを聴きたかった…と思う瞬間も多少はありましたが、すぐにそんな音響的なハンディは忘れて没入することが出来ました。
オケにツアーの疲れはあったのかもしれませんが、細部のことは私には無問題です。

ラフマニノフが終わったのは21:20頃になっていたと思いますが、アンコール2曲。
ファランドールもモダン、コープランドはさらにモダン、当然アメリカンサウンド。
超快感。
席の位置の不運による視界不良を除けば、文句なしの体験でした。

20121120

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