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2012年11月25日 (日)

河村尚子(2012/11/25)

2012年11月25日(日)14:00
彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール

ピアノ:河村尚子
(ピアノ・エトワール・シリーズVol.20)

J. S. バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻~第12番
ハイドン:ソナタ第32(47)番Hob. XVI:32
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
スクリャービン:左手のための2つの小品
ショパン:バラード第4番
ドビュッシー:前奏曲集~「亜麻色の髪の乙女」「アナカプリの丘」「花火」
ドビュッシー:ピアノのために
ドビュッシー:ベルガマスク組曲~「月の光」
(アンコール)
ドビュッシー:アラベスク第1番(アンコール)

私は河村さんの追っかけではありませんが、結果的に追っかけになってしまったことは認めざるを得ません。
ショパンのバラード第4番が流れるような流麗さと激情を統合した秀演。
ドビュッシーはアンコールの方が良かったと思いました。

私はバッハ音痴なので一曲目の感想は省略。
ハイドンも好きな作曲家の割にはピアノ曲を聴き込んでいないので省略。
ベートーヴェンの「熱情」ソナタは、やはり第3楽章終盤の、これでもか!と押し寄せる激しい音に圧倒されました。
それでいて乱暴な音になっていないのが素晴らしい。

スクリャービンの左手のための2つの小品は、22日の九響定期で協奏曲の後のアンコールに夜想曲を聴いた曲。
あの感動をもう一度…にならなかったのは、シチュエーションが違うから致し方ありません。
あの時は協奏曲が圧倒的名演で、満場大喝采の中でのアンコールでした。

私が一番良かったと思ったのは、ショパンのバラード第4番。
河村さんのピアノは、どちらかというと、一音一音をくっきりと出すと言うよりは、流れるような音の連続性、流麗と言えば良いのでしょうか。
それでいて激しいところは激情を鍵盤にぶつける。
その両者が見事に統合した名演だったと思います。

本編でのドビュッシーは、ショパンで高揚した激情を維持したような演奏。
こういう情熱的なドビュッシーもあるのか、と思いました。
ただ、私がそういう演奏に慣れていなかったせいか、なんとなく太い筆で一気に描いた水墨画のようなモノクローム感。
いや、贅沢な感想なのはわかっていますが…。
アンコールもドビュッシーでしたが、私としては、本編の激しい演奏よりも、こちらのしっとりとした演奏の方に魅了されました。

追っかけではないと言いつつ、河村さんは気になるピアニストの一人ではあるので(CDはほとんど持っているので、サイン会には参加せず。いや、出来ず。)、偶然とは言え、結果的に短期間に2回聴き、満喫いたしました。

演奏は素晴らしかったし、聴衆の鑑賞マナーも概ね良かったのですが、このホール、係のおねえさん(レセプショニスト)が、ロビーで風紀委員のように来場者を注意して回るのには幻滅しました。
私も休憩時間に注意されてしまいました。
スマホを階下に落とさないように…って、子供じゃないんですけど。
飲み物を持って手すりにちょっと近づいただけで注意されている方もいました。

まあ、主催者のトラブル未然防止の気持ちもわかりますが、私は、次回このホールに行ったら「注意されたらどうしよう」「注意されないようにしよう」「何か悪いことしていないだろうか」と防衛の心理状態になるのは間違いありません。
いや、きっと、もう行く気にならないでしょう。
聴衆を萎縮させるような、注意しまくりの風紀委員のレセプショニストというのはいかがなものでしょうか。
保安要員なんですかね。

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