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2012年11月29日 (木)

フリューベック・デ・ブルゴス/読響(2012/11/29)

2012年11月29日(木)19:00
サントリーホール

指揮:ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス
読売日本交響楽団

(第520回定期演奏会)
合唱:新国立劇場合唱団

フリューベック・デ・ブルゴス:ブラームス・ファンファーレ(日本初演)
ブラームス:悲歌
ブラームス:運命の女神の歌
ブラームス:運命の歌
ベートーヴェン:交響曲第5番

前半は新国立劇場合唱団の美しく、かつ力強いハーモニーにしびれ、後半はゆったり、まったりの味わい深いベートーヴェンでした。
良い演奏会でした。
フライング気味のブラボー約1名を除いて。

最初のマエストロ自作は、金管と打楽器だけの演奏ですが、ステージ上にはオケもコーラスも全員が勢ぞろい。
ブラームスの交響曲第4番の第2楽章のメロディが鳴り、次々と変容。
正直、よくわかりませんでした…。
演奏も、どうだったのかな?
まあ珍しい体験をした…と言うべきでしょう。

その自作の後、一回答礼して、引っ込まず、すぐにブラームスの3曲へ。
私はあまり聴いたことのない曲ばかりでしたが、コーラスの透明感のあるハーモニーが素晴らしい。
コーラスが声を出したとたん、オケの音までが一瞬にして引き締まったかのように感じました。
新国立劇場合唱団が素晴らしいのは十分に承知していますが、それでも毎回、驚嘆する以外にありません。

曲間で一回ずつ拍手に答礼し、引っ込まずに演奏。
最後は数回のカーテンコール、合唱指揮の三澤さんも登場。
マエストロは後半のベートーヴェンも含めて、全て暗譜で指揮していました。

この日も椅子に座っての指揮でしたが、休憩後のベートーヴェンでは、冒頭だけ、座る前に指揮棒を振り下ろしました。
すぐに座り、その後は最後まで座って振っていましたが、楽章間でも指揮棒を下ろさず、全曲を、ほぼ続けて演奏しました。

所々、鋭い音は混じるものの、基本的にゆったり、まったり。
しかし、その音は、味わい深いと言って良いのでしょう。
第2、第3楽章など、かなりゆったりとしたテンポだったと思いますが、オケが集中力を維持して追従。

はっきり言って、ミスターSのベートーヴェンなどに比べると相当にゆるい。
しかし、聴き手のツボにハマれば、何とも言えない味わい深いニュアンスが宿る音に魅せらます。
会場も、まるでミスターSのブルックナーの時のように静寂を維持し、消え入るような音に聴き入りました。
最後の音が鳴り終わるや否やのフライング気味のブラボーだけは残念でしたが、まあ忘れて、味わい深かった演奏だけ覚えておきましょう。

会場で会った知人に前半のブラームスが終わった休憩中に話しを伺うと、若い頃のマエストロはファリャとかは抜群に良かったそうですが、ブラームスやベートーヴェンは今ひとつだったとか。
歳をとって変わり、良くなった!とのことで、後半のベートーヴェンも、バイエルン放送響とは違う方向で良い演奏になると思いますよ、とおっしゃっていましたが、その通りでした。
前日も、東京文化会館のロビーでお目にかかったのです。)

今年初めて聴いた私ですが、結果的に良かったのかもしれません。
前回の読響客演の時も、すでに良くなった後だったそうですが。

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コメント

5番の出だしの1音がピッタリ合い今日はすばらしい予感がしました。
私も今週、26日、27日とサントリーホールでバイエルン放送響を聴いていますが5番の出だしに関しては、今日の読響が勝っていた気がしますが・・・?
 終わってみれば予想通り良かったと思います。
やっぱり、フィナーレ直後のブラボーには気持ちは分かるが・・・少しがっかりでした

投稿: 炎のタロー | 2012年11月30日 (金) 00時00分

炎のタローさま
バイエルン放送響のツィクルスまっただ中での読響の好演、私も嬉しかったです。
気を取り直して拍手をし、最終的には本当に後味の良い演奏会でした。

投稿: 稲毛海岸 | 2012年11月30日 (金) 16時50分

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