« シェレンベルガー/カメラータ・ザルツブルク(2012/11/2) | トップページ | 上海クァルテット with 長富彩(2012/11/3) »

2012年11月 3日 (土)

矢崎彦太郎/東京シティ・フィル(2012/11/3)

2012年11月3日(土・祝)15:00
ティアラこうとう大ホール

指揮:矢崎彦太郎
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(第31回ティアラこうとう定期演奏会)
ピアノ:阪田知樹

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ピアノ協奏曲
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」

後半の「田園」が秀逸!
いつ幻想交響曲に変身するのか?というような、田舎についた時の大発散する感情。
5楽章交響曲の元祖?、ここにあり。

矢崎彦太郎さんが首席客演指揮者に留任と聞いたときは嬉しかったのですが、今シーズンに主催公演を指揮するのはこの日一日だけ。
それも「田園」?…と思った私が悪うございました。

いつものことではありますが、矢崎さんが振ると、このオケの音色がカラフルになり、南欧のふりそそぐ太陽のような趣きを帯びるから不思議。
曲が牧神の‥でもそうだから不思議。
飯守さんの時とは全く違います。

ラヴェルのピアノ協奏曲では、平成生まれの演奏家を拝聴する時代になったのか…という感慨も…。
まだ卵…ではなく、ヒナでしょうから、結構真面目な演奏みたい。
さらに遊びのある上のレベルを目指している最中でしょうが、試験を受ける音大生のレベルは卒業している模様。
聴衆にうったえるものをもつ、聴かせる音楽になっていました。
もっとも私は前半は少し眠かったので、偉そうに感想を述べる資格は本来ありません。
(すみません。)
しかし、前半、ちょっとうつらうつらしたおかげで、後半の凄演を覚醒して受け止めることが出来たかもしれません。

後半の「田園」、矢崎さんなら何でもフランス音楽に結びつけてしまうのは単純過ぎる発想なのでしょうが、どうしてもベルリオーズを連想してしまいます。
もちろんベートーヴェン演奏の様式を逸脱してはいないと思うのですが…。
さすがに田園の楽器編成ですから、カラフルという音色にまではならないですが、ロマン派の交響曲のように聴こえる田園、高揚、高揚、ハイテンション。
疾走して駆け抜けて行ってしまう演奏ではなく、たっぷりと鳴らして堪能させくれる演奏。
オペラシティだったらもっとブラボーが飛んだことでしょう。
「矢崎さんに田園?」と少し疑念を抱いていたことを猛反省させられた演奏でした。

先日の秋山和慶さんによるオペラシティ定期に続いて高水準の熱演を聴かせてくれた東京シティ・フィル。
演奏終了後は汗を拭う奏者多数。
来場したお客さんの多くは大満足だっただろう。
しかし入場者数は少々さみしい感じで残念。
矢崎彦太郎さんという指揮者が、東京の音楽シーンにおいて、その力量に見合うだけの注目を集めているとは言い難いのことだけは、毎回残念に思います。

|

« シェレンベルガー/カメラータ・ザルツブルク(2012/11/2) | トップページ | 上海クァルテット with 長富彩(2012/11/3) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/56035959

この記事へのトラックバック一覧です: 矢崎彦太郎/東京シティ・フィル(2012/11/3):

« シェレンベルガー/カメラータ・ザルツブルク(2012/11/2) | トップページ | 上海クァルテット with 長富彩(2012/11/3) »