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2012年11月10日 (土)

エド・デ・ワールト/N響(2012/11/10)

2012年11月10日(土)18:00
NHKホール

指揮:エド・デ・ワールト
NHK交響楽団

(第1739回定期公演Aプログラム)
ヴァイオリン:堀正文
ジークリンデ:エヴァ・マリア・ウェストブレーク
ジークムント:フランク・ファン・アーケン
フンディング:エリック・ハルフヴァルソン

武満徹:遠い呼び声の彼方へ!(1980)
武満徹:ノスタルジア
     ~アンドレイ・タルコフスキーの追憶に(1987)
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕
(演奏会形式)

後半はオケのやる気が全く違う?
歌合戦ホールが歌劇場になったひと時。
NHKホールで聴いているということを忘れました。
本当に幸せな時間でした。

武満さんの作品の独奏ヴァイオリンの堀正文さんはソリストとして登場。
コンサートマスターは篠崎史紀さんでした。
私は元々、武満さんの曲はあまり相性が良くないので、演奏がどうこうと感想を語る資格はありません。
この日もいつものように、捉えどころがわからぬまま、漫然と時間だけが過ぎていきました。
すみません、聴く側の私の問題です。

しかし、武満さんの作品と私の相性が良くないと言いつつも、後半の「ワルキューレ」の音が強烈に鳴り出したとたん、オケのやる気がまるで違うのではないか?と思ってしまったことは事実です。
歌手もオケも、素晴らしいのなんの。

まず冒頭の低弦の音からして威力が凄い。
オケだけでも雄弁にドラマを語る。
一瞬にしてリングの世界へ。
演奏会形式であることを忘れる。
惚れ惚れするような重厚な音。
やる気になった時のN響?は文句無しに凄い!

歌手は3人とも余裕の大声量、圧倒的。
演奏会形式とは言え、多少の動作は交えての歌唱。
表情を見るに、相当に役に成り切っている様子。
マフィアのボスのような風貌のフンディングの目つきの怖いこと!

ジークムントは出ずっぱりだったせいか、頻繁に汗を拭い、たびたび足もとに置かれたペットボトルで水分補給。
少しへばったかな?という瞬間もあったかもしれません?が、最後まで頑張りました。

ジークリンデは一人だけ指揮者と一緒に登場しましたが、フンディングとともにいったん退場してから間をおいて再登場。
その後は最後までジークムントと禁断の愛の場面。
当然とは言え、高揚、高揚、高揚。

終わった瞬間に会場から上がったブラボーの声と拍手は、前半の武満作品とは比べ物にならなかったのでは?
もちろん、作品の違いは相当にあるにせよ、演奏の違いは大きい。
もちろん歌手の皆さんの素晴らしさは疑いの余地もありませんが、N響も相当に気合いが入っていたと思います。
これを聴きに来たんですよ、私たちは。
いや、期待をはるかに上回ってしまって、ノックアウトされた…というのが偽らざる心境でした。

前日の日フィル定期と同様に、この日のN響定期でも翌日2日目のチケットを買いたくなりましたが、さすがに2回目なので、理性による静止が普通に機能しました。

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コメント

はじめまして。
私もNHKホールで聴いていました。素晴らしかったと思いました。

投稿: たぬき | 2012年11月10日 (土) 23時21分

たぬきさま
反応していただきありがとうございます。
感動を共有できて嬉しいです。

投稿: 稲毛海岸 | 2012年11月11日 (日) 09時47分

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