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2012年11月10日 (土)

ラドゥロヴィチ(Vn)/東響(2012/11/10)

2012年11月10日(土)14:00
東京オペラシティコンサートホール

指揮&ヴァイオリン:
ネマニャ・ラドゥロヴィチ
東京交響楽団

(東京オペラシティシリーズ第70回)

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
      ~シャコンヌ
J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
      ~サラバンド
(アンコール)
パガニーニ:カプリース作品1-13
      ~「悪魔の笑い」
(アンコール)

ポピュラー音楽のミュージシャンのような服装で現れ、随所にかなりの煽りを入れるものの、悪趣味に至らないのは素晴らしい。
東響が「彼の音」で鳴ったのも驚きでした。

黒を基調としてはいますが、クラシック音楽の演奏会ではあまり見ないあの服装には、一瞬のけぞりそうになりました。
ピアスをし、アイシャドウとかも入れている様子。
しかし、音楽は真っ当。
いや、随所に煽りは入り、足を踏み鳴らす場面もあるんですが…。
それでも、あれだけ好き放題?やっていても、クラシック音楽の枠組みから、はみ出さないところに、彼の凄さがあるような気がします。

冒頭のシャコンヌでは、、静かに弾き始めたものの、あっという間に強力な音の引力にグイグイと。
しかし前述のように、枠組みは守った上での、一線をギリギリの所で超えないグイグイ…ですので下品にはならない。

2曲目のバッハの協奏曲からは東響のメンバーも参加。
少人数のメンバーの大半は座らずに演奏。
ラドゥロヴィチさんは、弾き始めや演奏中も、要所要所でメンバーの方を向き、ボウイングやアイコンタクトでリード。
禁欲的でない、愉しさいっぱいのバッハです。

休憩後はメンデルスゾーン。
最初はニ短調から。
裏メンコン(?)を、こんなに楽しい箇所が多い!と思って聴いたのは、私は初めての経験かもしれません。
ほら、ほら、ほら、ここにも…と、魅惑的な箇所を音で示して誘惑。
誘惑するのは聴衆だけでなく、東響のメンバーも…。

本編の最後は本物のメンコン、ホ短調。
ラドゥロヴィチさんが引き続き魅惑的に弾きまくるのは当然のこととして、バックの東響がそれに追従し、まさに「ラドゥロヴィチ指揮」の音と勢いになって行ったのには驚嘆しました。
自分が弾いていない時の指揮は、拍子を刻むのではなく、弓を使って空ボウイングで示すことが多い。
スリリングな体験と言って良いでしょう。

うわさには聞いていたラドゥロヴィチさんは初鑑賞だった私。
もちろん彼の音楽の引力には引き込まれましたが、客席の淑女の皆さんの、陶然とした悦楽状態の表情にも圧倒されました。
最前列にはスタンディングオベーションのご婦人方。
終演後のロビーは、サイン会に群がる群衆!
まさにミュージシャン、スターです。

20121110vn

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コメント

淑女、でございます(笑)。
昨日はヤマカズさんでなく、ネマニャくんを楽しんで頂けて良かった!

裏(っていうんですね)メンコン、私もびっくりでした。あんなにエキサイティングな曲だとは、ご本人のCDを聴いてても思わなかった。ライブってやっぱりいいですね。

稲毛海岸さんに、スリリングな体験と言っていただくなんて、私は自分のことのように鼻を高くしております。

投稿: oyamanoneko | 2012年11月11日 (日) 09時20分

oyamanonekoさま
すみません、「裏メンコン」は私の思いつきです。聴いているうちに「実は素晴らしい曲ではないか!」と驚いているうちに思いつきました(汗)。

投稿: 稲毛海岸 | 2012年11月11日 (日) 09時50分

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