« 尾高忠明/読響(2012/12/14) | トップページ | デュトワ/N響(2012/12/16) »

2012年12月15日 (土)

フルシャ/都響(2012/12/15)

2012年12月15日(土)19:00
サントリーホール

指揮:ヤクブ・フルシャ
東京都交響楽団

(第745回定期演奏会Bシリーズ)
ピアノ:ゲルハルト・オピッツ

バルトーク:ピアノ協奏曲第2番
コダーイ:ガランタ舞曲
バルトーク:「中国の不思議な役人」組曲

マエストロ・フルシャ、2年前よりも風格がついて、パワーアップしていません?
いや、私がそのときに気がつかなかっただけかもしれませんが…。
圧巻の凄演!でした、恐れ入りました。
皆さんがフルシャ、フルシャ、と騒ぐわけがようやくわかりました。

最初のバルトークのピアノ協奏曲第2番は、私は生で聴くのは、もしかしたら初めてかもしれません。
若きポリーニさまとアバドさまのCDで育った世代としては、ずいぶんマイルドな印象を受けました。
でもまあ、2012年の今の時代に演奏されるバルトークとしては、妥当なのかもしれません。
マイルドに感じると言っても、ヤワな印象というほどでもなく、むしろ音が調和し、スケールの大きさは感じます。
微弱音の繊細な美しさはピアノもオケの両方とも。
古典となった作品と、円熟したピアニストと、成熟したオケの都響がそこにはありました。

もちろん、仮に東京文化会館で、1月定期で、高関健さんと岡田博美さんだったら、どういう音になったかな?…という思いもありましたが、フルシャさんは、2年前よりも風格がついて、スケールアップしたのでは?…という思いも…。
その思いは、後半でさらに…。

ガランタ舞曲と中国の不思議な役人、もう文句のつけようがない演奏でした。
繊細にして大胆不敵。
フルスケールになっても音が濁らずに調和。
弾力性と剛性の両立。
威力。
マエストロ、前からこんなに凄かったのでしたっけ?
2年前は、私はA定期のみの鑑賞でした。)

都響の木管陣のリレーが見事なのはいつものことですが、今日はさらに素晴らしかったのではないでしょうか。
マエストロが握手まで求めたクラリネットの佐藤首席はもちろん、そこから連なる音の連鎖も絶妙と言って良いと思います。
木管だけでなくオケ全体がそうです。

都響の音が、東欧のオケのような音色を帯びていたのにも驚き。
もちろん100%が東欧のオケっぽい音ではなく、日本のオケの機能性をも両立。
これは超一流のオケの音に迫る音色と言って良いのでは?
そして、それは、都響の底力と、マエストロが引き出した音の両方です。

マエストロの身体の周囲にはオーラがみなぎり、もう、風格としか言いようのない、自信がみなぎっています。
終演後、矢部コンマス、四方コンミスと握手した時、各奏者を立たせる時、その姿は、もはや若手指揮者の姿ではありませんでした。

蛇足ですが、終演後のTwitterは絶賛ツィートの嵐。
しかし、時節柄、TL上の「役人」という言葉が、選挙の話しなのか、都響の話しなのか、一瞬、わからなかったり…。

|

« 尾高忠明/読響(2012/12/14) | トップページ | デュトワ/N響(2012/12/16) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/56326548

この記事へのトラックバック一覧です: フルシャ/都響(2012/12/15):

« 尾高忠明/読響(2012/12/14) | トップページ | デュトワ/N響(2012/12/16) »