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2012年12月 1日 (土)

デュトワ/N響(2012/12/1)

2012年12月1日(土)18:00
NHKホール

指揮:シャルル・デュトワ
NHK交響楽団

(第1742回定期公演Aプログラム)

ストラヴィンスキー:歌劇「夜鳴きうぐいす」(演奏会形式)
ラヴェル / 歌劇「こどもと魔法」(演奏会形式)

夜鳴きうぐいす、火・うぐいす:アンナ・クリスティ
料理人、安楽椅子・雌猫・リス・羊飼いの男:ディアナ・アクセンティ
死に神、ママ・カップ・トンボ:エロディ・メシェン
僧侶、ソファー・木:ジョナサン・レマル
漁師、ティーポット・小さな老人・雨蛙:エドガラス・モントヴィダス
中国皇帝、大時計・雄猫:デーヴィッド・ウィルソン・ジョンソン
侍従:青山貴
日本からの使者:村上公太
日本からの使者:畠山 茂
子供:エレーヌ・エブラール
羊飼いの娘・お姫様・コウモリ・フクロウ:天羽明惠
合唱:二期会合唱団、NHK東京児童合唱団

外来オケとの来日では絶対に聴けないであろうデュトワさんの真骨頂の演目。
歌手もよく揃えましたね~でしたが、やはり魔法はデュトワさんの棒。
もう、夢を見ているかのような魔法の音。
けばけばしくない洗練された音。
こんな音、わが国のピットでも聴けません。
デュトワさんが毎年定期公演に客演することの意味は大です。

ストラヴィンスキーでは、プログラム冊子にある通り、第1幕と、第2幕以降とでガラリと曲の印象が変わるのが面白い。
お!と思って思わずニヤリ。
しかし異質なものをつなぎ合わせた印象はなく、ストラヴィンスキーの中での進化なのも事実。
その、途中でかなり変わる作風に、ある程度の全曲の統一感を与えたのが、デュトワさんであることも確かでしょう。
それだけ楽譜を音に変換する際に指揮者の果たす役割は大きいはずです。
強奏でもうるさくならないセンスはいつものことですが脱帽です。

歌手もよく揃えましたねぇ。
N響、お金持ち!
ただ、字幕は「ナイチンゲール」、プログラム冊子は「夜鳴きうぐいす」と、統一が取れていないのはちょっとねえ。
(ちなみにNAXOS Music Libraryでのこの曲の日本語表記は「ナイチンゲール」です。)

後半のラヴェルも、驚嘆するしかない洗練サウンド。
N響はもちろん、歌手もコーラスもデュトワさんの術中。
世の中にこんな音があるのか!
あっていいのか!
私はこんな贅沢をしていて良いのか!
…という音。
(1階B席での鑑賞です。)

最後の方で、気がついたらデュトワさんが指揮棒を持たずに振っていました。
その、特にコーラスを導く素手の指揮の美しいこと!
私は字幕を見るのを忘れてその指揮の動作に見入ってしまいました。
あれは意図して指揮棒を置いたのでしょうか?

前述のように、海外オケの来日では聴けないデュトワさん。
わが国のピットには入らないデュトワさん。
東京三大歌劇場?のひとつである紅白歌合戦ホールでしか聴けないデュトワさん。
割り増し料金のないデュトワさん。

一時期、テレビで見れるから…という理由でNHKホールに足を運ばなかった私ですが、マゼールさんでもデュトワさんでも割り増し料金のないN響は(私たちがお支払いしている受信料が回っているのかどうか存じ上げませんが)やはり聴いた方が得だ…と心を入れ替え、この秋はNHKホールに通い、結局、散財している私でした。

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