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2013年1月19日 (土)

インバル/都響(2013/1/19)

2013年1月20日(土)15:00
横浜みなとみらいホール

指揮:エリアフ・インバル
東京都交響楽団

(インバル=都響 新マーラー・ツィクルス
第Ⅰ期 2012年度 交響曲第1番~第5番Ⅴ.)
メゾ・ソプラノ:イリス・フェルミリオン

マーラー:リュッケルトの詩による5つの歌
マーラー:交響曲第5番

もう仕上がってますから…というような余裕の雰囲気で勢ぞろいし、気負いなく始めて一瞬にして瞬間沸騰!
見事!見事!見事!
インバルさんの揺さぶりにも余裕で追従。
都響、素晴らしすぎ!です。

休憩前のリュッケルトの詩による5つの歌は、さすがにインバル様御指名のお気に入り、フェルミリオンさん、うまい。
それを支えるバックのオケも、ハッとするような音を奏でます。
ただ、この曲は私はやや苦手曲なので、食後でもあり、少々眠気が…。
(すみません。)

そして休憩後の交響曲第5番。
いつものことかもしれませんが、舞台に出て来る時のオケの皆さんに、気負いが全く感じられないことに、まず驚きます。
これから本当に5番が始まるんですかね…という雰囲気。
インバルさんも、出て来て指揮台に上がった後、譜面台のネジを調整したりして、のどかな雰囲気。
それが…。

指揮棒を構えて振り始めたとたん、突き抜けるようなトランペットの音が鳴り響いた後、瞬間沸騰、一気に頂点へ。
その頂点を維持したまま演奏は進む。

明日以降はさらに良くなるだろう…などと感じる箇所は、ひとつもありませんでした。
むしろ、初日でここまでやってしまって残りは大丈夫ですか?という感じ。
個人的体調による眠気が完全にさめたわけではなかったのですが、目の前でこんなことをされたら、眠くなってなどいられません。

さすがにインバルさんも、最近多い、ひょうひょうと振っている指揮などではなく、相当に力の入った、ぐい、ぐい、ぐい!の指揮。
鬼の形相になっていたかどうかまでは判別出来ませんでしたが、第5楽章では何度も何度も、インバルさんの発する声が聞こえました。

第3楽章の後、インバルさんがいったん退場し、オケはチューニングになりましたが、あれはインバルの水分補給だったのでしょうか?
続く第4楽章も緊張感が完全にゆるまない演奏で、穏やかな安息の境地などでは全くありません。
むしろ悲痛なうめきのようにすら感じました。

第5楽章は最後は相当に畳み掛けたのでしょうか?
いや、昔からこうだったのかもしれませんが…。
(私は、フランクフルト放送響との来日以来、聴いていないかもしれません。)
都響はアンサンブル崩壊の危機…のそぶりも見せず(いや、演奏する方の集中力は相当大変だったと思いますが)、インバルさんの棒の煽りに追従しきりました。

演奏終了後、指揮者が最初に引っ込んだ後、オケの皆さん、はじけるかと思いきや、管楽器奏者の一部はお互いに拍手を贈りあっていたものの、弦楽器をはじめとする大半のメンバーは、放心状態、目はうつろ。
それはそうでしょうね、大変だったのでしょう。

しかし、演奏中は、その大変なそぶり…、インバルさんが煽るから、私たち、いま、頑張ってまーす…ほら、…などという様子は微塵も感じさせず、平然と“お仕事”をやってのけて会場を興奮の渦に巻き込んだ都響は凄い、凄すぎます。
まさにプロの仕事師たち。
オケ全体がひとつの生き物のように有機的に機能し、CD化する時にバランス調整不要では?というくらいの音。

最後は当然のごとく、一般参賀。
むしろ一回で終わったのが不思議なくらいです。

これでツィクルス前半が終わりました。
私の5回座ったこの席とも今回でお別れです。
少々ハズれの席でもあったので、めでたしめでたし、卒業の気分です。

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