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2013年1月 6日 (日)

秋山和慶/東響(2013/1/6)

2013年1月6日(日)14:00
サントリーホール

指揮:秋山和慶
東京交響楽団

(ニューイヤーコンサート2013)
ピアノ:中村紘子

ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「美しく青きドナウ」
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ショパン:練習曲作品10-4
(アンコール)
ショパン:マズルカロ短調(アンコール)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲
(アンコール)

長年の秋山和慶さんのファンにもかかわらず、私は東響のニューイヤーコンサートを聴くのは初めてです。
日頃、秋山さんが東響定期を振る機会が減ってしまって…と嘆いているのにニューイヤーを聴きに行かないのは言行不一致だと反省し、初めてチケットを買いました。

東響主催公演だけあって、定期演奏会クオリティの真剣勝負。
(予想通り!)
秋山さんと東響の「新世界より」は、サマーミューザで聴いた時もそれなりに良かったと思いましたが、やはり「本場所」はひと味違います。
真剣勝負の協奏曲と交響曲の演奏を、ウィンナ・ワルツ&マーチでサンドイッチにした、東響式伝統のニューイヤーコンサートの心地良いこと!

最初は「美しく青きドナウ」。
秋山さんのウィンナ・ワルツが、そのイメージに似合わず、かなり良いのは以前、体験済み。
シンフォニック過ぎず、潤いを持って、溜めを作りながら演奏されます。
東響の音が定期演奏会並みに綺麗に揃って、濁りなくスケール感のある音で、最後は誇らしく終結しました。

続く中村紘子さんの独奏による、チャイコフスキーのピアノ協奏曲も、事前の予想以上の真剣勝負。
私は以前は、中村紘子さんのピアノの、良く言えば豪快な(悪く言えば荒っぽい?)、かつ、硬質の音があまり肌に合わなかったのですが、久しぶりに聴いたら、意外と素直に聴けました。
所々、おや?…という箇所があったことは事実ですが、それは全体から見れば細部のこと。
全体を通した威圧するような音の存在感は、これだけ長いこと現役でいらしたことの意味を再認識し、認めざるを得ません。

協奏曲の後のアンコールのショパン2曲も、ちっとも可憐でなく、女傑による横綱相撲?のショパン。
私的にはもう少し繊細に音を駆使して弾いた演奏の方が好みですが、有無を言わせずねじ伏せられました。
ステージ上での存在感も凄い!

協奏曲でのバックの東響も、お付き合い伴奏などではない、気合い入りまくりの演奏。
そして休憩後の「新世界より」が始まったとたん、その音のクオリティに、定期演奏会を聴いているような気分になりました。
どこがどう…ということのないオーソドックスな演奏と言って良いのでしょうが、凡庸な演奏ではありません。
音のニュアンスから旋律の歌わせ方まで、全て、自然、自然、自然。
安心して…それでいて全く退屈することなく、音楽に浸れる充足感。
秋山さんの円熟の境地!

アンコールはラデツキー。
私は今回が初めてなので、恒例かどうかは存じ上げません。

客席は、一曲目でカーテンコールなしに拍手がやんでしまったり、協奏曲の第1楽章の後で拍手が起きたり、ということはありましたが、演奏中の静けさ、集中力は、ごく一部を除いて、平日夜の在京オケの定期演奏会に匹敵するくらい。
本当に後味の良い演奏会でした。

20130106

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