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2013年2月11日 (月)

ライナー・ホーネック/読響(2013/2/11)

2013年2月11日(月・祝)14:00
横浜みなとみらいホール

指揮&ヴァイオリン:ライナー・ホーネック
読売日本交響楽団

(第62回みなとみらいホリデー名曲シリーズ)

ロッシーニ:歌劇「泥棒かささぎ」序曲
シューベルト:劇音楽「ロザムンデ」から「間奏曲第2番」「バレエ音楽第2番」
ベートーヴェン:ロマンス第2番
ドヴォルザーク:スラブ舞曲 作品72-2
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
J.シュトラウスII:喜歌劇「こうもり」序曲
J.シュトラウスII:エジプト行進曲
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ「遠方から」
J.シュトラウスII:ワルツ「加速度」
J.シュトラウスII&ヨーゼフ・シュトラウス:ピチカート・ポルカ
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「休暇旅行で」
J.シュトラウスII:ワルツ「南国のばら」
J.シュトラウスII:トリッチ・トラッチ・ポルカ
J.シュトラウスI:ラデツキー行進曲
(アンコール)

ライナー・ホーネックさんの指揮は初めて聴きましたが驚きました。
こんなに良いとは!
オケが鳴る、鳴る、それも美しく。
これは良い時の読響のアンサンブルですよ。
強いてネガティブに見れば、明るく健康的過ぎてもう少し毒が欲しいと言えなくもないですが、それはあら探しというものであって、本職の指揮者でもここまで鳴らせない人はいるのではないでしょうか。

読響から、こんなにウィーン・フィル寄り(←同等とは言いませんが)の音が出るとはびっくり仰天。
ヴァイオリンを弾きながらリードした時よりも、指揮に専念された時の方が良かったりして。
指揮の動作も肩に力が入らず、ふわっと振ってちゃんとオケが鳴りますし。

この音なら、お正月の出稼ぎウィーン・オケ(ウィーン・リング・アンサンブルを除く)には余裕で勝てるのではないでしょうか?(暴言失礼)
いや、もしかしたら、ウィーン交響楽団よりも、ウィーン・フィル寄りの音が出ていたりして(重ね重ねの暴言失礼)。

前半は「泥棒かささぎ」序曲からハンガリー舞曲第1番まで。
本職っぽい、肩に力が入らず、全て刻まず、ふわっとした指揮から高品位の音がオケから出てびっくりです。

ロマンス第2番では、ヴァイオリン独奏を務めながらの指揮。
この曲の前までも、読響から出る“読響とは思えない響き”に酔っていましたが、ホーネックさんが自ら音を出したとたん、(別格…というほどでなかったのが指揮が凄いことを物語る!)その一枚上の極上の音に、さらに酔わされます。

ただ、残念なことに、この曲の演奏中にP席で気持ちが悪くなられた方がいらして、それに対応される周囲と係りの方…というよりも、それを物珍しそうに身を乗り出して見ている方々があまりにも多くいらして、私は途中で気が散ってしまいました。

ロマンス第2番の演奏の後は、ホーネックさんが引っ込んだ後に急病人が運び出されるために長めの間合い。
オケの皆さんも心配そうに見守っていましたが、さすがはプロで、運び出されるとすぐに入場してきたホーネックさんも、読響も、間合い無問題で素晴らしい!

スラブ舞曲はこれ以上ないくらい優美に演奏され、ハンガリー舞曲第1番はかなりシンフォニックに。
この時点で、単に柔らかく美しいだけでない、芯のある音もだすのだなーと感心、感嘆しました。
そしてそれは、休憩後のウィーン音楽ではさらに…。

休憩後は「こうもり」序曲から。
ホーネックさんは、指揮に専念したり、所々ヴァイオリンを弾きながらリードしたり。

面白いもので、ヴァイオリンを弾きながら(←ソロではなく)リードした場面で、ホーネックさんが一瞬早く弾き始めて音が揃わない場面があったり。
専門的なことは存じ上げませんが、やっぱり指揮者はオケよりも一瞬早く出るのね、と思ったり。
でもそれは些細なことです。

「エジプト行進曲」では、弦楽器奏者が声を出しましたが、慣れないことで皆さんあまり大きな声は出ていなかったのかな。
「休暇旅行で」では、声を出す場目なし。
テレビでウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートで、声を出す演奏を見たような気がするけど、記憶違いかな。

最初のうちは硬かった会場の雰囲気が、曲が進むに連れてほぐれ、最後のラデツキーでは手拍子、大喝采。
正直、読響の音をこれだけ“普段と異なる音色”に染められるとは予想もしませんでしたた。
(今シーズンのラインナップ発表時に、なんだ、マンフレート・ホーネックさんではないのか…などと思ったことを陳謝いたします。)
少なくとも今回の曲目に関しては、さすがはウィーン・フィルのコンマス!と言いたくなりました。
(私は、ウィーン・フィルの盲信者でもありませんが。)

なお、曲の途中で気持ちが悪くなられて運び出された方は、運び出された後、意識が戻り、救急車で病院に運ばれたとのことです。
休憩時間に係の方が、周囲の聴衆に説明されていました。
開演前にどういう体調だったのかは存じ上げませんが、周囲を巻き込んで騒ぎになり、お気の毒。
ご本人が一番ショックだったかもしれません。
私は演奏会で急病になったりしたことはありませんが、海外出張中にウィルス性腸炎を発症し、発熱と激しい腹痛で、現地法人の方に病院へ連れて行ってもらった経験もあり、あの時は単に病気になっただけではない精神的ダメージを受けました。
人ごとでない気がしました。

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コメント

私もこのコンサートを聴きましたが、なかなかよかったですね。
最後のラデッキー行進曲で会場も盛り上がりました。旧正月のニューイヤーコンサートでした。
以前、マンフレート・ホーネックの指揮でマーラーの3番などを聴いたことがあるのですが、
弟さんも素晴らしいですね。
私はむしろ、もっとバイオリンの独奏を聴いてみたい。
これで、約3年の定期会員を終了して、また他のオケの定期会員に浮気しようと思っています。

投稿: 最後の読響会員 | 2013年2月11日 (月) 20時48分

最後の読響会員さま
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、ヴァイオリン独奏は、私ももっと聴いてみたくなりました。ロマンスで独奏の音が出たとたん、その美しい音に息をのみました(途中から客席でのアクシデントで気が散ってしまいましたが…)。
あと、定期会員移籍とのこと、お疲れ様でした。

投稿: 稲毛海岸 | 2013年2月13日 (水) 07時15分

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