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2013年2月 2日 (土)

ラザレフ/日フィル(2013/2/2)

2013年2月2日(土)14:00
きゅりあん大ホール

指揮:アレクサンドル・ラザレフ
日本フィルハーモニー交響楽団

(フレッシュ名曲コンサート)
(第23回きゅりあんスプリングコンサート)
ピアノ:安部まりあ

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
チャイコフスキー:交響曲第5番
チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」~「4羽の白鳥の踊り」
(アンコール)

本編の交響曲は、例によって豪快。
多少アンサンブルが荒めでも、これだけ鳴らせば快感。
しかも、強め一辺倒ではなく、音にニュアンス豊富。
しかも、アンコールの白鳥で客席の笑いをとるとは…。
ラザレフさんの全力投球は、オケだけでなく客席も巻き込んでマインドコントロール。
こんなマインドコントロールなら大歓迎です。

協奏曲のソリストは私は存じ上げませんでしたが、表情からして結構緊張されていた様子で、もしかしたら音にもそれが??
個人的な好みから言うと、音色のパレットがもう少し多彩になれば…という思いもあったのですが、旋律の流れはまずまず。
オケは協奏曲だからといって手抜きなし。
手抜きが出来るわけがないです、ラザレフさんがにらみをきかせていれば…。
弦楽器群がすぅーっと入ってくるところの処理など、きっと何度も止めて練習したのでは?という揃いよう。

休憩後の交響曲は予想通り。
期待通り。
…なのにこれだけ興奮してしまうのは、やはりラザレフさんの半端でないエネルギーのためでしょうか?
このコンビに、例えばテミルカーノフさんと読響の演奏ような高品位、極上感はあまりありません。
しかし、そんなものはなくても、このコンビなら全く不満になりません。

第2楽章のホルンの音色などにも、磨こうと思えば、まだ磨き上げの余地はあるかもしれません。
でも、おそらくラザレフさんは、それは求めていないのではないでしょうか。
少なくとも現時点では。
そこには萎縮せずに全力で演奏するオケが居ます。

もちろん、これでも相当にオケを鍛えたのだろうという音色にこめられたニュアンスがあります。
それでも本番ではオケを解放し…。
いや、解放はしていないのは豪腕の指揮ぶりで明らかですが、鼓舞し、全く萎縮しない熱演に駆り立てています。

アンコールは先日演奏したエフゲニー・オネーギンのポロネーズか?という予想を裏切って(私が勝手に予想しただけです、すみません)「4羽の白鳥の踊り」。
これが白鳥が羽ばたく仕草はするは、手で虫を取るような仕草はするはで、客席から何度も笑いが…。
この曲で笑いを取るとは、夢想だにしませんでした。
大満足です、これだけ楽しませていただければ。

なお、このホールは私は初めて行きました。
わからないので少なくとも直接音は浴びられるように、かなり前の方の席を買ったのですが、一応その狙いは当たったかもしれません。
そういう場所だったので断言は出来ませんが、残響少なめ?極小?なのかな?
でも、前の方で金管の音のパンチを浴びたのは快感でした。

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コメント

ラザレフさんの演奏会は元気になれますね。オケも、先日の東芸でのブラ4よりも、十分に鳴っていたように思えました。練習では徹底的に厳しく鍛え、本番ではそれを解き放ち、終演後は楽団員を大いに讃える・・・自分の仕事でもこうありたいものですが、なかなか難しいです。

投稿: 黒猫 | 2013年2月 3日 (日) 14時49分

黒猫さま
「自分の仕事でもこうありたい」とはおっしゃる通りで耳が痛い!(^^ゞ
いろいろなリーダーのタイプがありますが、確かに指揮者を観察していると、いろいろ勉強になりますね!

投稿: 稲毛海岸 | 2013年2月 3日 (日) 19時41分

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